貸出申請書における銀行員の意見とは?
貸出申請書における銀行員の意見とは?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「お前、字がへたやなあ」
社会人になってから、何回も言われた言葉です。
年賀状で達筆な字を見るたびに「もう少しきれいな字が書ければ」と思います。
しかし、以前学生時代に使っていたノートを何年かぶりで見ると、「これって誰が書いたの?」と自分でもびっくりするくらい読みやすい字でした。
けっしてきれいな字だとは言いませんが(笑)、少なくとも今の字よりは字体も大きく、しっかりと書いています。
実は私の字がへたくそになった原因として思い当たることが一つあります。
それは、・・・・・
貸出申請書
です。
私が銀行に勤めていた時、一番書いた書類が貸出申請書です。
取引先名、金額、返済期限など大半の項目はコンピューターで印字されますが、貸出申請書の意見欄は手書きでした。
5cm四方ぐらいの枠の中に今回申込みのあった融資案件に関する担当者意見を書くのですが、これが一苦労。
必要な事項を織り込まないと上司からいろいろと書き直しを指示されます。
一方で、大きな字で書くとすぐに枠からはみ出してしまう・・・。
このため、必然的に小さい字でこちょこちょ書く癖がしっかりと身につきました。
さて、私の字がきれいか、へたかはともかく、銀行員は貸出申請書にどのような意見を書いているのでしょうか?
これは銀行から借入をする会社側にとっても、ちょっと興味があることなのではと思います。
意見欄はスペースの問題もあるので、必要最小限のことしか書けません。
しかし、逆に考えれば、
貸出申請書の意見欄には銀行が融資審査のポイントが集約されている
と言えます。
そこで、次回は貸出申請書の意見欄の内容について考察してみたいと思います。
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