借入金を返せる感覚はあるか?|キャッシュフロー経営実践講座

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借入金を返せる感覚はあるか?

借入金を返せる感覚はあるか?

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

借入金を返せる感覚はあるか?

3年前に新築マンションを買った友人。

期間30年の住宅ローンを借りたので、最終返済日は80歳近く!

70代後半になっても毎月借金を返すというのはちょっとイメージしづらいですね。


住宅ローンの場合、毎月の返済額を減らすために期間を長めに設定するけれども、
実際には多くの場合、退職金等で繰り上げ返済するのを前提にしています。

つまり、住宅ローンのケースで言うと
最初に頭金が必要(最低2割ぐらいの頭金を用意しておいたほうがベター)
であることに加え、最後に返済原資がある程度確保されているため、
銀行としては比較的審査が通りやすい融資の一つです。


では、会社の一般的な借入の場合はどうでしょうか。


最初に少しは自己資金が必要という点では住宅ローンと同じです。

しかし、個人の退職金のようにある程度まとまったお金がかなり高い確率で
入ってくることは必ずしも期待できません


普通は売上から上がった利益で借入金を返済していく訳ですが、
昨今の状況を考えると、計画通りに売上が上がらないことは充分にありえます。

そして、計画通り行かないことが分かってから動くのでは遅いです。


このため、お金を返すための準備として、
計画通りに売上が上がらない場合どうするのかについて
3つぐらいの対策を事前に検討しておくが大切になります。

  • 社長が個人で貸付ける
  • 手元にある株を売却する
  • 定期預金を取り崩す   

などなど、対策は様々です。


そして、これらの対策を借入する前にピックアップしておけば、
「500万円ぐらいなら最悪でもなんとかなりそうだ」とか、
「本当は3,000万円借りたいけど、ちょっと厳しいかなあ・・・」
ということがおおよそ見当がつきます。


そして、この感覚というのはかなり大事です。


住宅ローンの場合だと
「まあ、退職金で2,000万円ぐらいはもらえそうだから、65歳で完済できそう」
というような、感覚はあると思います。


借入金を借りる側がこれならなんとかなりそうだという感覚がないまま
とりあえず借りて、借りてからなんとかするという考え方は危険です。


ところで、自営業者である私の場合退職金はゼロ。

期間30年の住宅ローンを返せる感覚は今のところありません(汗)。

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