システム投資のメリットをお金に換算して検討する
システム投資のメリットをお金に換算して検討する
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
- コストが下がるかどうか
- 売上アップにつながるかどうか
先日お話をお伺いしたソフトウェアの開発販売会社の社長さんによると、欧米では、システム投資にお金をかけるかどうかの判断基準が明確だそうです。
一方の日本では
「そろそろ機械も古くなってきたので・・・」
「他社さんも導入されているので・・・・・」
「この機能も付けたほうが便利ですよ」
というようなセールストークにつられて、明確な判断基準を設定することなく、システム投資をすることがまだまだ多い模様です。
もし、システム会社の人が同じようなスタイルで営業すると、欧米では
「なんで買わなきゃいけないの?」
「まだまだ使えるけど」
「本当にその機能って必要なの?」
と反論されるとか。
このため、欧米では重要な基幹システムの中枢に、「今どきまだこんなパソコンを使っているのか!」という事例もたくさんあるそうです。
背景には、欧米の場合
システム投資
↓
業務効率化
↓
人員削減、社員の配置転換
という流れになるため、「5,000万円投資したら何人のクビを切れるのか」という発想でものごとを考えます。
日本の場合、欧米に比べるとドラスチックな形での解雇や配置転換はまだまだ少ないので、
システム投資
↓
業務効率化
の段階で留まっています。
しかし、本来、投資であればリターンを考えるのが普通です。
流行語大賞にも選ばれた「倍返し」ではありませんが、
システム投資で得られるメリットをお金に換算して検討する
習慣を身につけることは今後ますます大切になってくる気がします。
ちなみに「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」等で知られる放送作家の野呂エイシロウさんは、つねに「10倍返し」を念頭においてお金を使っておられます。
例えば、1部170円の「日経MJ」を読む際には、「少なくとも1,700円分の元を取る!」という意識をお持ちだそうです。
この点、私などまだまだあまちゃんです。
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