事業計画は前提条件で変わる
事業計画は前提条件で変わる
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
49年前の今日10月10日は東京オリンピックの開会式。
夏のオリンピックと言われていますが、前回の東京オリンピックは秋に開催されていました。
一方、次回の東京オリンピックの開会期間は2020年7月24日~8月9日と言われています。
まさに、真夏の大会です(汗)。
今年の猛暑の際にも「屋外での運動はなるべき控えましょう」という呼びかけが何回もされていました。
選手はもちろんのこと、炎天下の中、競技を観戦する観客にとっても、暑さ対策を解決すべき大きな課題。
マラソンなど屋外競技については、冷却ミストの設置や夜間の開催なども検討されているようです。
しかし、根本的な対策としては、開催時期の秋への変更も視野に入れるべきです。
おそらく、いろいろな取り決めがあって現実的には今からオリンピックの開催時期を変更することは難しいのかもしれません。
けれども、2022年に中東のカタールで開催されるサッカーのワールドカップに関しては、夏から冬への開催時期の変更も協議されている模様です。
今や熱帯並みの暑さとなった東京の夏。
オリンピックを成功させるという観点に立てば、開催時期を秋へ変更するという暴論も正論と言えるのではないでしょうか。
さて、事業計画。
事業計画を作る際にも、いくつかの前提条件を設定します。
そして、前提条件の基になるのが
- 過去の実績
と
- 現在の状況
です。
「昨年は10,000個売れた」「今の生産能力は月間1,000個です」という前提条件に基づいて「今期は11,000個、来期は12,000個販売します」という事業計画を作る訳です。
過去と現在と未来のバランスをどうとるのかが魅力的な事業計画かどうかの鍵になるということを前回申し上げました。
このバランスの基礎となるのが、前提条件です。
過去と現在を踏まえた前提条件をどう設定するかによって、魅力的な事業計画になるかどうかが違ってきます。
そして、魅力的かどうかは、誰に事業計画を説明するのかによっても違ってきます。
そこで、次回は、ある人にとっては魅力的な事業計画であっても別の人にとってはつまらない事業計画になるということについてお話します。
東京オリンピックに関しても、2020年7月24日~8月9日という開催時期を動かせない前提条件として対策を打つのか、開催時期だって動かせるのではないかとして対策を考えるのかによって、今後の行動が大きく変わります。
まあ実際には、「動かせそうもない前提条件を変えてみよう」という動きは起きない気もします。
一方で、東京の夜景をバックに走るマラソン。
これはこれで充分魅力的ですが、「夜間の警備は難しい」という前提条件をクリアする必要がありそうです。
★下記のフォームにお名前とメールアドレスをご登録いただければ、最新発行分より「超キャッシュフロー経営通信」【UCF】をお送りさせていただきます。ぜひご登録下さい。