事業計画で最も神経を使うところ
事業計画で最も神経を使うところ
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
前回の続きで、事業計画書の数字編です。
事業計画書の目次の項目
1.事業の趣旨
2.事業の背景
3.事業の構造
4.経営計画
5.資本政策
6.当社技術
7.当社商品
8.経営体制
の中で
4.経営計画
5.資本政策
がいわゆる数字・計数編で私が一番時間をかけたところです。
6ヵ月で合計2億円を調達するまで事業計画書を8回ほど書き換えたのですが、書き直したのは、ほとんどがこの数字に関するところです。
事業計画書の中には
- 損益計算書
- 貸借対照表
- 社員数
- 資本政策関連(株式数、株価、時価総額など)
について、過去の実績と今後の計画を書いた表やグラフを載せていました。
表自体はオーソドックスかつシンプルなものです。
けれども、これらの表を作るにはかなり苦労しました。
事業計画書を見て関心を持った投資家や金融機関が次に必ず言ってくるのは「もう少し詳しい資料を出して下さい」
つまり、「数字の算出根拠をきちんと示してください」ということです。
鉛筆なめなめで、事業計画の数字を作ることは可能です。
けれども、そのやり方だと中味を突っ込まれた時にすぐボロが出ます。
ましてや何度も書き直していると、社員数は増えているのに人件費が横ばいのままというようなケアレスミスを犯しかねません。
そして、数字の出し方がいい加減だと、「この会社にお金を出しても大丈夫かなあ・・・」と思われてしまいます。
したがって、
一見すると単純に見える数字の裏にはしっかりとした論理的な構成が必要
という訳です。
このため、私が一番神経を使ったのが数字の作り方のところであり、質問されても、一番自信を持って説明できたのが数字編だったのです。
このため、この事業計画書を私に返してくれたクライアントさんのように、数字編に行く前にダメだしされるとかなりショックが大きかったです(笑)。
ところで、数字の算出根拠というとなんだかとても難しそうに思われたかもしれませんね。
けれども、実は基本のところはごくごくシンプルです。
6月29日に開催する
「営業出身の経営者のための資金繰り対策セミナー」
の中でもこの点について触れる予定です。
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