銀行対策を吉野家から学ぶ
銀行対策を吉野家から学ぶ
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「うまい、安い、早い」の牛丼の吉野家。
私も時々、ランチでお世話になっています。
「うまい」は人によって好みが分かれるところですが、少なくとも、「早い」に関しては、一度吉野家に行かれた方なら、100人が100人とも納得されるのではないでしょうか。
私も吉野家に行く時は、たいてい「10分以内で昼食を済ましたい」という時です。
吉野家の料理が早い理由としては、
- メニューを絞っている
- コの字のカウンターで注文、料理出し、精算などを最少人数でこなせるレイアウトになっている
などいろいろ言われていますが、なんと言っても、
- ほとんど料理の準備が出来ている
というのが一番大きいと思います。
調理場が見えないお店もありますが、見ていると、基本は
どんぶりにご飯を入れる
↓
お鍋から具をすくってのせる
の2ステップ。
ご飯を炊く、牛丼の具を煮るといったことには多少時間がかかるのでしょうが、
常に、いつでも料理を出せる状態で準備している
ことが圧倒的な「早さ」につながっています。
資金繰りにおいても、銀行などから提出を求められる書類はたいてい決まっています。
- 決算書
- 試算表
- 資金繰り表
- 銀行取引状況
- 売上見込 etc.
つまり、メニューは絞られている訳です。
そこで、資金繰りにかける時間を短縮するには、
これらの資料を日頃から準備しているかどうか
がポイントになります。
注文して、すぐに料理が出てくれば、出された方もけっして悪い気はしません。
お金を出す方も、必要書類がテンポよく出てくると、「この会社はしっかりしているな」とか「相手は真剣に取組んでいるぞ!」と好印象を持ちます。
言われてみれば、当たり前かもしれませんが、資金繰りの交渉時間を短くするためには
資料の準備が日頃からできているか
が、かなり大切です。
決算書を作成するのは年1回ですが、その他の資料がすぐに提出できる状態かどうか。
一度点検されることをお薦めします。
言うは易し・・・ですね。
ところで、同じファーストフード系でもマクドナルドは吉野家とは異なります。
マックも昔はある程度作りおきしていた記憶がありますが、今は基本的には注文してから作っている様子です。
しかし、マックも注文してから料理を出てくるまでの時間は短いですね。
そこで、次回はマクドナルドに学びたいと思います。
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