資産の時価は資金繰りに直結
資産の時価は資金繰りに直結
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
お寿司屋さんや小料理さんに行くと、メニューの中に、値段が、
時価
とだけ表示されているものがあります。
季節の食材や、たまにしか手に入らない貴重な魚などが、その日の仕入れ値によって、価格が決まるような場合です。
美味しそうな品名に一瞬心が動きますが、一方で、「やっぱり高いのかなあ」という心配もよぎり、注文するには少し勇気が要りますね。
個人の家計の場合、家を買い換える時や株を売ろうとする時などを除くと、
資産の時価
を意識することはあまりありません。
もちろん、最近では個人投資家が増え、FXや株式投資でプロ顔負けの実績をあげ、日々時価をチェックされてる方もおられます。
しかし、多くの家庭では、普段の家計のやりくりの中では
自分の持っている資産は今現金にするといくらになるか
を意識することは少ないのではないでしょうか。
一方で、会社の場合も、土地や建物、有価証券、機械等のいわゆる固定資産の時価を意識する頻度は少ないかもしれません。
しかし、商品の在庫や販売先への売掛金といった資産の時価は常に意識しておく必要があります。
- 倉庫に500万円相当の商品があるが、今売ると300万円にしかならない・・・
- 先月A社に請求した売上1,000万円、今月末の支払が難しいと言ってきた!
といった場合、それぞれの時価は帳簿上に載っている金額とは異なってきます。
最終的に決算時に経理上どう処理するかという問題とは別に、これらの
資産の時価は資金繰りに直結
します。
お寿司屋さんで「この時価っていくらなの?」と聞くのは、変な見栄もあってなかなかできません。
しかし、会社の資産については、常に「これって今はいくら?」と確認する習慣を身につけたいですね。
以上、家計簿から考える資金繰りという観点で見た場合、会社として考慮すべきポイントとして、
1.収入の確定
2.順番
3.税金
4.時価
があるという話をさせていただきました。
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