資金繰りはマーケティングである
資金繰りはマーケティングである
会社で資金繰りが読めない最大の理由は売上の金額が一定しないということ。そして、この問題は、いかに商品を売るか、どうやったらもっと自社のサービスを使ってもらえるか、といったように、営業やマーケティングの問題です。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
我が家で使っていた「MEMORY KAKEIBO」の「使い方」として最初に書いてあるのが、
1.今月の手取り収入を確定します。
つまり、家計簿の場合、一定の収入があるというのが大前提になっています。
たとえ、サラリーマンであっても、私のような自営業者であっても、家計簿の場合は、一定の収入が入ってくるという前提のもとで、毎月の家計をやりくりする訳です。
一方で、会社の場合、よくご承知のように収入が確定しません。
弊社の場合でも、売上の形態として、
- 月額固定制
- 時間制
- 成果報酬型
など様々な決め方があり、売上(収入)も毎月変わります。
たとえ、すべてが月額固定制の場合でも、取引の中止や取引先の倒産等によって、変動する可能性があります。
また、海外との取引がある会社では為替相場の動きも気になるところですね。
そこで、家計簿と違って、会社の資金繰りで考慮しなければならない最初のポイントは、
収入の確定
ということになります。
銀行から「資金繰り表を出して下さい」と言われ、「資金繰り表の作り方がよく分からないのですが・・・」というご相談を受けます。
しかし、資金繰り表の構造自体は家計簿と同じくごくシンプルなもの。
難しいのは、この
確定しない収入をどのようにして見込むか?
という点にあるのです。
でも、これはよく考えてみると、「経理のことはよく分からない」とか、「財務は苦手で」といった問題とは異なります。
どちらかと言えば、
- いかに商品を売るか
- どうやったらもっと自社のサービスを使ってもらえるか
といったように、営業やマーケティングの問題です。
会社において、資金繰りを読めない最大の理由は売上の金額が一定しないということにあります。
そこで、
- まず経費等の項目を整理整頓する
- 次に必要経費と目標利益をカバーするためにはいくらの売上がいるかを算定する
という順番で考えることが必要になってきます。
次回は、会社の資金繰りで考慮しなければならない2番目のポイントについてお話したいと思います。
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