資金繰りにおける意思決定プロセス
資金繰りにおける意思決定プロセス
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先週、家計簿から考える資金繰りに関して、いくつかお話しました。
ざっくり言うと、資金繰りの基本は8割方、家計簿でカバーできるのではないかと考えています。
では、残り2割はなんでしょうか?
家庭の場合、ご主人が会社で働く、主婦がパートで働くといった収入源はいろいろあると思いますが、
実権を誰が握っているか
は、自ずと家庭内の力関係で決まっています(笑)。
このため、
- 何にいくら使うか
- これを買うか、買わないか
といった判断をする際にも比較的意思統一が容易です。
このため、決定から実行するまでの時間が短いと言えます。
一方で、会社の場合、利害関係者が、
- 経営者
- 従業員
- 株主
- 取引銀行
- 取引先
と様々。
また、一口に取引先と言っても販売先の意向は無視できませんし、仕入先の動向も気になるところです。
先日も、あるクライアントさんが途中まで上手く交渉が進んでいて、「いざ、契約か」と思って、期待に胸膨らませて打合せにいくと、大どんでん返し!
交渉決裂で、別の会社と一から仕切り直しとなってしまいました。
このように、会社の場合、
利害関係者の調整に時間がかかったり、利害関係者との力関係によって、経営者の思い通りに事を進められない
ことがあります。
まあ、仕方のないこととは言え、この意思決定のところは無視できない要因です。
そして、仮に意思決定のプロセスを問題なくクリアできたとしても、会社の資金繰りには、考慮しなければならない4つのポイントがあります。
次回以降、その4つのポイントについて順番に見ていきたいと思います。
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