経営者が先に社員に歩み寄る
経営者が先に社員に歩み寄る
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
画面が汚いと評判の(?)大河ドラマ「平清盛」。
昨日の話では父親である忠盛に何かと反抗的な清盛が、「王家の犬では終わりたくない!」という忠盛の本音をたまたま立ち聞き。
父親の考え方と自分の思いに共通する部分があるのを見出し、少し安心したような清盛の笑顔が印象的でした。
今後、清盛がどのように変わっていくのか、ちょっと楽しみです。
さて、会社において、社員の方の話をお伺いしてよく出てくるのが、
「社長は自分たちの苦労を分かっていない」
「本当はここを直したらもっとよくなるのに上はあまり関心がないし・・・」
「経営者はまったく何を考えているのか」
といったような不満や不平です。
でも、そうは言っても、この就職難の中、
「まあ、毎月給料をもらえてるからいいか!」
「今さら、転職といっても面倒くさいしなあ」
という思いもあり、経営者に直言する社員はごく少数派。
一方で、社長の方は、社員に対し、
「俺の思い通りにはなかなか動いてくれない」
「もっと考えて仕事しろ!」
「どうして、自分の考えが分からないのか?」
という不信感を持っていることも・・・。
この場合、どちらの側にも改善の余地がありますが、まずは
- 経営者が社員のことを見ている
- 社長は少なくとも社員の考えを理解している
と、社員に実感してもらうことが出発点です。
特に中小企業の場合、社長と社員に共感する要素がないと、なかなか長続きしません。
そして、昔に比べると、「そんな事は言わなくても分かるだろう!」というような姿勢は、価値観が多様化している中、ほとんど通用しません。
雇用-被雇用というパワーバランスの違いがある以上、社員に過大な期待をするのはやや酷というもの。
まずは、共感を得るために
経営者が最初の一歩踏み出した方が早く効果が出て、より成果に結びつきやすい
というのが、私の実感です。
この点、清盛の父、忠盛はなかなか本音を清盛に話しません。
殿上人まで上り詰めた偉大な忠盛も、もし、現代の経営者だったら、後継者の育成にかなり苦労したかもしれませんね。
★下記のフォームにお名前とメールアドレスをご登録いただければ、最新発行分より「超キャッシュフロー経営通信」【UCF】をお送りさせていただきます。ぜひご登録下さい。