会社経営における出版戦略|キャッシュフロー経営実践講座

キャッシュフロー経営実践講座

会社経営における出版戦略

会社経営における出版戦略

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

出版も経営戦略の一つ

今週企業出版をやっておられる会社の方とお話する機会がありました。

普通本を出すというと、企画書を書いて出版社の担当者に持ち込み、
企画が通ったら原稿を書いて修正を経て出版という流れになります。


この場合、本を出す側はお金は要りませんが、本の執筆に多くの時間がかかります

また、最終的に本を出すかどうかは出版社が決めるため、こちらが
「こういう本を出したい」という意向を持っていたとしても、
「そんな本では売れません」となった場合は、
必ずしも自分が本来書きたいことがそのまま本になるとは限りません


しかし、今回説明を聞いた出版の場合は
企業側がお金を出して、本を出すという形です。

まあ、自費出版に近い形ですが、大手出版社のグループ企業であるため、
サンプルとして教えてもらった本を見ると、
「えっ、この本ってそうだったんですね」というように
ちょっと見ただけでは普通の本との区別がつきません。


また、本人からのヒアリングに基づいてライターが書く
のを原則とされています。

このため、
「言いたいことはたくさんあるけれど、文章を書くのはどうも苦手で・・・」
という人でも本を出せる仕組みです。


そして、会社の広告宣伝やブランディングの一環として本を出す
という位置づけになるため、
「ウチとしてはどうしてもこういう本を出したい」という時は、
お金の出し手である会社の意向が優先されるそうです。


私も話を聞く前は
「わざわざ自分でお金を出して本を出すってどうなのかなぁ」
と思っていました。


でも、よくよく話を伺ってみると、

会社の認知度を上げるためにお金を使うがもれなく自社の本が1冊ついてくる

と考えれば、

会社の認知度を上げるためにホームページを作る

のと、本質的な部分では同じです。


また、ホームページで

基本的なコンセプトは会社が決めるにしても
デザインやキャッチコピーはプロの専門家が行う

事例もたくさんあることを勘案すれば

プロのライターが文章を書いて本を出す

ことも、大同小異です。


それなりのお金が必要になるため、誰でも使える戦略ではありません。

けれども、もし、まとまったお金はあるが、本を書くほどの文章力はない
という方は検討されても良いのではと思った次第です。

実際、節税対策も兼ねて将来への布石としてお金を出して本を出す
という選択をする会社もあるそうです。


自らお金を出して本を出す。

しかも、基本はライターを使って書いてもらう。

このことには賛否両論はあります。


特に出版や本に携わっていた人たちからすると、
「自分で書かないでどうする??」というご意見もあるかと思います。


一方で、作家を目指すならまだしも、会社の経営者が本を出すという場合は
あくまで本もホームページやチラシと同じく会社の経営戦略の一環として
位置づけられます。


このため、他人がなんと言おうと

会社として、また、経営者として何を大切にし、何を割り切って行動するのか

は経営者が自らが決断すべきことです。


大事な時間とお金を何に使うのか。

会社として出版を考える場合もその原則は同じです。


先方から提示のあった製作費をすぐにボンと払えるだけの資金的な余裕があれば、
選択肢の一つとしてはあり、というのが打合せを終えた時点での私の感想です。


なお、安心して下さい!

この文章は自分で書いてますよ(笑)。


だんだん年の瀬も迫ってきましたが、充実した週末をお過ごし下さい。


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