事業継続の観点から見た良いビジネスモデルとは?|キャッシュフロー経営実践講座

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事業継続の観点から見た良いビジネスモデルとは?

事業継続の観点から見た良いビジネスモデルとは?

求められるのはすぐに陳腐化するビジネスモデルではなく、情勢の変化に柔軟に対応できるかどうかということ。競合商品が出てきても、会社として二の矢、三の矢を次々と打てるかどうかで事業の継続性が異なります。

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

良いビジネスモデルの定義

あなたは「これは良いビジネスモデルだ!」と思う時はどんな時でしょうか。

  • この商品ができると世界的にも画期的なものになる
  • 今まで誰もやったことのないサービスを展開する
  • 少人数で非常に効果の高い仕事につながる

いろいろな考え方や価値基準があるかと思います。

実際ビジネスモデルのコンテストなどで上位に入賞するには、新規性斬新さなどが求められます。


私が以前勤めていたベンチャー企業もビジネスモデルそのものは、慶應義塾大学が関係するベンチャー企業のコンクール(SFC Entrepreneur Award)で第3位に入賞するなど、外部の方からも高い評価を得ていました。


しかし、画期的なビジネスモデルが必ずしも良いビジネスモデルだとは限りません


先日とある大会で表彰された会社から資金調達のご相談がありました。

確かにお客さんにとっては今までにないサービスなので、たくさんの問い合わせが来ている模様です。

おそらくその新規性や利便性が高く評価されたのだと思います。


けれども、お客さんにとって便利であるということは、今まで解決できていなかった課題や問題点をどのようにして対応するのかがポイントになります。

そして、その解決方法が技術革新による場合はまだ良いのですが、中には、資金的な負担を会社側が負担することでお客さんの利便性を高めることがあります。


例えば、売り切りの商品を分割支払で販売するとか、成功報酬型で成果の半分を利用料として毎月支払うといった場合です。

この場合、お客さんの側からすれば資金負担が減るのでたいへん便利です。


一方、商品を提供する側からすると、投資したお金を回収するまでに時間がかかるので、どうしてもお金がいるビジネスモデルとなってしまいます。

だから、資金的な裏付けがしっかりしていたり、いつでも一定の資金調達ができる会社でないと、この手のビジネスモデルを長期間に渡って継続していけないという問題点があるのです。


この点、多くのビジネスモデルのコンテストでは、新規性や斬新さを重要視するあまり、事業の継続性や持続性はあまり評価の対象になっていないのを感じています。


実際私の前職の会社も受賞から1年後には資金不足の状態になりました。

また、先日ご相談のあった会社も2回目の資金調達でご苦労されています。


だからこそ、私が申し上げたいのは

コンテストで上位に入賞するビジネスモデルがけっして良いビジネスモデルではない

ということです。


そして、情勢が目まぐるしく変わる中、同じビジネスモデルが継続して成功するとは限りません。

求められるのはすぐに陳腐化するビジネスモデルではなく、

情勢の変化に柔軟に対応できるかどうか

ということ。


今は画期的な商品もすぐに競合が出てきます。

その時、会社として二の矢、三の矢を次々と打てるかどうかで事業の継続性が異なります。

10年、20年、30年と新規性を保ち続けられるのが良いビジネスモデルです。

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Tag: ビジネスモデル 新規性 陳腐化

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