補助金申請を振り返る|キャッシュフロー経営実践講座

キャッシュフロー経営実践講座

補助金申請を振り返る

補助金申請を振り返る

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

補助金と銀行借入の違いを体感

5月末締切りで申請していた補助金について、銀行借入との比較で振り返ってみます。

銀行借入の件でご相談いただいた際、
「これなら可能性はありますよ!」というのは長年の経験で分かります。

一方で、「これはちょっと難しいかも」という時は以下のような時です。

債務超過

表面的には債務超過でも役員借入金を勘案すれば、
債務超過でない先は融資が出る可能性はあります。

逆に表面的には債務超過でなくても、
厳密に資産査定すると債務超過になる場合、融資は出にくいです。

2期連続赤字

今後黒字化できるという合理的な計画があるかどうかがポイントになります。

会社規模に比べて巨額の仮払金

資産価値があるかどうかが問われます。

会社規模に比べて巨額の貸付金

特に役員貸付金が計上されていて、返済が進んでいない場合は要注意です。

借入過多

既存の借入金の総額が年商の半分を超えている時は
担保等を要求されることが多く、交渉も難しくなります。


これらは決算書を見て判断します。

あとは今後の資金繰り事業計画の妥当性を審査。

ただ、この部分は銀行によって、また、
同じ銀行によっても人によって基準が違うので、
同じ案件でも通るケースと通らないケースがあるのです。


さて、今回初めてチャレンジした補助金

残念ながら結果は不採択でした。


商工会の人の話では採択率は6割ぐらいとのことでしたが、
知人のコンサルが手伝った案件では、最終的にホームページを作る、
チラシを作るという事業計画は全て採択にならなかったそうです。


同じ書類審査であっても、銀行融資と比べた場合、
私にとって補助金は「これなら可能性あります」と言えません。

銀行に出す事業計画の場合はキャッシュフローが回るかどうか
という点がポイントになるので、「これなら・・・」という
感触が分かります。

しかし、補助金の場合は「これなら・・・」という
ポイントがつかみ切れなかったという感じです。


このため、商工会の人からは
「今月に追加募集があるので、再度チャレンジしませんか?」
という声をかけていただきましたが、見送ることにしました。


経営資源が限られている時には、やはり、
自分が得意とする分野に経営資源を使う
ことがもっとも効果があります。

たとえ、おいしい話が来ても

自分としての判断基準をしっかり持って対応する

ことの大切さを認識できたのが、今回の補助金申請で得られた最大の収穫でした。


真夏のような暑さが続いた後は
台風の影響で大雨と天候が目まぐるしく変わりますが、
体調管理には気をつけて充実した週末をお過ごし下さい。


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