業種によっては色眼鏡で見られます|キャッシュフロー経営実践講座

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業種によっては色眼鏡で見られます

業種によっては色眼鏡で見られます

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

業種によっては色眼鏡で見られます

私の最初の転職先はインターネット専業銀行の設立準備会社。

業種柄、銀行出身者が多かったのですが、それ以外にも、
証券会社、商社、メーカーなど様々な業種から人材が集まっていました。

それまで、14年ほど同じ会社に勤め、良くも悪しくも
一つの業種にどっぷり浸かってきたので、転職先はある意味新鮮でした。


ある案件に対して、銀行出身の私なら
「それって、本当に大丈夫なの?」と少し懐疑的に思うようなことがあっても、
証券出身のAさんは、「よし、やりましょう!」と即行動。

また、商社出身のBさんは、
「こうやったらもっと儲かりますよ」と商売の機会を逃しません。


それぞれ良し、悪しがあるかと思いますが、
業界が違うと考え方や行動が違うというのは、転職して得た貴重な経験でした。


さて、貸出申請書の意見欄には、
融資の申込みのあった会社がどのような会社であるか
というのを簡単に記載します。


通常、会社概要については、取引先概要を作成して、
会社の住所、連絡先、役員名、株主構成、主要な販売先・仕入先・・・
など詳細を記載します。


このため、意見欄に書く会社概要はほんとにエッセンスだけです。


この時、注意したいのが、
業種によって一律的な見方をされることがあるという点です。


例えば、

  • スーパーマーケットは薄利多売
  • 不況で建設業は業況が厳しい
  • ソフトウェア業界は競争が激しく利益率が年々下がっている

といったように、
バイアスがかかった形であなたの会社が見られることがあるのです。


以前、バブル期に、不動産、建設業、ノンバンクに対する融資規制がありました。

私の取引先は、土地ころがしや地上げで収益を上げている会社はありませんでした。

しかし、この3業種に入っているために、案件がなかなか通らない時期がありました。


この点、こちらが思うほど、銀行員は会社の仕事の中味を分かっていないし、
理解しようとはしないという前提に立った方が無難です。


マーケティングなどで「自社のポジショニングは?」という質問をよく耳にしますが、
「競合他社とは○○が違います」、「自社の特徴は□□です」と簡潔に説明できる
ことは、銀行交渉をスムーズに進める上でも大切なポイントです。

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