社長を募集中
社長を募集中
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
若桜鉄道をご存知でしょうか?
鳥取県東部、JR因美線の郡家駅から若桜駅までの
19.2㎞を結ぶ第3セクター鉄道です。
旧国鉄の若桜線を引き継ぎ、昭和62年10月14日に開業しました。
その若桜鉄道では現在代表取締役社長を公募しています。
求める人物像は
・マネジメント能力、経営感覚、コスト意識など、
組織運営に優れたリーダーシップを発揮でき、
鉄道の活性化に取り組める人
・柔軟な発想力、お客様志向及び企画力等により、
新規事業(観光振興等)を実施できる人
・鉄道再建への情熱と行動力があり、幅広い人脈をもっている人
だそうです。
若桜鉄道はいわゆる盲腸線と呼ばれる鉄道で、終点の若桜駅で行き止まりです。
しかも、沿線に目ぼしい観光地はなく、沿線の人口の減少が続いている
典型的なローカル路線です。
しかし、SLの体験運転会を開催したり、枕木オーナーを募集したりと
あの手、この手を使って頑張っておられます。
先月も若桜駅構内にあるブルートレイン車両を使って
「若鉄バイキング食堂」というイベントを行い、大勢の観光客が訪れた模様です。
前期の決算(平成26年3月期)は
売上高202百万円で残念ながら11百万円の赤字
です。
しかし、この数字。
同じく以前に社長を公募して経営再建中のいすみ鉄道(千葉県)の決算
売上高:111百万円、損失:▲27百万円
に比べるとまだましな数字です。
もし、あなたが若桜鉄道の社長に就任されるとしたら、
どのような手を打つでしょうか。
私が社長だったら、まず
11百万円の赤字をゼロにするための施策
を考えます。
現在1日約10往復の列車が運行されていますが、
列車を1往復させるのにかかる費用を算出
↓
現状の乗客数を一列車あたり何人増やせば採算が合うかを計算
します。
次に乗客を増やすために
広告宣伝費などでどのくらい追加の費用がかかるのか
を見積もって数字を調整しながら全体としての採算を出していきます。
極端な話、
1往復すれば100万円儲かるイベント列車
の企画が見つかれば、そのイベント列車を毎月走らせると
100万円×12回=12百万円
だけ収支が改善されるので、前期とその他の条件が変わらなければ
▲11百万円+12百万円=100万円
の黒字が見込めることになります。
もちろん、現実問題としてはこんなに単純には行きません。
けれども、赤字を解消することを当面の目標にした場合、
今よりも毎月100万円ずつ利益を改善すればよい
というメドをつけて対策を打つのと、
「とりあえず何でもいいからやってみよう」
とやみくもにやるのとでは自ずと結果が違います。
これは事業計画を作る際の基本の部分です。
そして、この新たに収益源を確保するための企画を作り、
実際に実現していくためには第三者の協力が必要です。
特に、会社だけではリソースも限られているので、
どこかと業務提携する
ことがポイントになってきます。
若桜鉄道の新社長は公募で選考が終わった後、8月中旬頃の就任予定です。
できれば就任前に
にご参加いただければ必ずお役に立てます!!
なお、若桜鉄道の新社長の募集は来週7月16日が締切りです。
常勤勤務が条件なので、私は応募しませんが、
何らかの形で若桜鉄道を応援できればいいなぁと考えています。
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