事業承継で経営者が絶対に外せないポイント
事業承継で経営者が絶対に外せないポイント
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
最近参加した銀行借入とM&Aの両セミナーの中で
事業承継が上手くいくための条件として共通して
「これは大事です!」と強調されていたことがあります。
言われてしまうと当たり前のことなのですが、
銀行借入を続けるにせよ、M&Aで会社を譲渡するにせよ
事業承継に関連して経営者が絶対に外せないポイント
は何かお分かりになるでしょうか?
それは、
純資産がプラスである
ということでした。
単純化して言えば、
純資産は資本金と過去の利益の積み重ねの合計です。
資本金は1円以上なので必ずプラスです。
そして、資本金が厚ければ赤字が続いていても
純資産はプラスを維持できますが、
大半の中小企業は資本金は多くても1億円未満です。
このため、純資産がマイナスであるということは、
通期で見た場合に会社は赤字であるということを意味します。
つまり、儲かっていない会社という訳です。
儲からない会社は銀行からお金を借りられません。
また、儲からない会社を売ろうとしても、買い叩かれるだけです。
そして、儲からない会社を喜んで親から引き継ごうとする子供はいません。
- どうやったら銀行からお金を借りられるか?
- M&Aで会社を高く買ってもらうにはどうすればよいのか?
- 事業承継をスムーズに進めるための秘訣とは?
これらに関しては多くの専門家がいろいろな情報を発信され、
様々なノウハウを提供されています。
そして、
- 財務比率はどうか?
- 株価の算定方式は?
- デューディリジェンスって何?
といったように融資やM&Aなど金融が絡むと話がややこしく見えてきます。
しかし、経営者の観点から突き詰めていくと
儲かっている会社かどうか
言い換えれば、
中長期的に利益を上げられるかどうか
がポイントです。
もし、過去の業績低迷が影響して現時点では純資産がマイナスの場合、
あと何年で純資産をプラスにできるのか?
また、決算書上では純資産がプラスであっても、
厳密に資産査定すると純資産がマイナスになる場合
どのタイミングで負の遺産を清算できるのか?
経営者はこれらを頭の片隅に置きつつ、
どうやったら会社は儲かるのかを常に考えて、
行動し続けなければなりません。
小難しい理屈を学ぶ前に、
利益、そして、そこから生み出されるキャッシュを常に意識して行動する。
まず経営者は銭ゲバであるべきです。
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