線路は続く・・・。
線路は続く・・・。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
私の愛読書は時刻表。
毎年3月には大きなダイヤ改正があるので、3月号は毎回買っています。
関心のない人には、駅名と時刻が無造作に並んでいるだけで、「何が面白いの?」と思われるかもしれません。
けれども、電車好きの人にとっては時刻表は旅への想像を掻き立てる魔法の杖なのです。
さて、その時刻表。
東海道本線、山陽本線、中央本線といったように路線毎に分かれて列車の発車時刻が掲載されています。
しかし、時刻表の中には一部が灰色に塗られている部分があります。
東京と東北を結ぶ常磐線もそんな路線の一つ。
最新の時刻表を見ても、広野―原ノ町、相馬―浜吉田の部分は、灰色に塗られており、同じページの注意書きには「東日本大震災等の影響により、不通となっています。」という文字が・・・。
そして、ちょうど1年前に買った3月号の時刻表を調べてみると、同じ、広野―原ノ町、相馬―浜吉田が灰色に塗られていました。
「あまちゃん」で一躍有名になった三陸鉄道は復旧工事もようやく終わり、来月には全面開通を迎えます。
一方で、常磐線のように1年前と状況が変わっていない路線もまだまだ残っています。
新聞によると、先の不通区間のうち、相馬―浜吉田は、2017年春ごろ再開予定とありました。
一方で、広野―原ノ町のうち、一部は今春再開予定ですが、多くの部分は、対応検討中となっています。
実は、この地域、福島第1原発や福島第2原発の近く。
今でも、大半が帰還困難区域、居住制限区域に指定されています。
このため、現実問題としては来年になっても、時刻表が灰色に塗られたままの可能性があるのです。
あの大震災から、昨日で3年。
復興しつつある部分もあれば、時間がかかる問題もまだまだたくさん残っています。
そして、自分一人の力でできることはあまりにも小さいかもしれません。
しかし、
見たくない現実からも目を背けない
ことは、これから続けていかねばと思った次第です。
★下記のフォームにお名前とメールアドレスをご登録いただければ、最新発行分より「超キャッシュフロー経営通信」【UCF】をお送りさせていただきます。ぜひご登録下さい。