成功事例は一工夫してから取り込む
成功事例は一工夫してから取り込む
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。10倍返しだ。」
今年もっとも話題になったドラマ「半沢直樹」の原作本の一つである「オレたちバブル入行組」を読みました。
意外にも、流行語大賞に選ばれた「倍返し」というフレーズも出てきたのは一回だけ。
5億円の融資をめぐる話は大筋同じですが、金融庁の黒崎さんもまだ登場しませんし、半沢直樹の実家を窮地に追い込んだ銀行員も大和田常務ではありません。
いずれにせよ、ドラマの原作本とドラマは違う訳です。
本や漫画を原作としてドラマ化する場合、たまに「原作とイメージが違う」という人がおられます。
しかし、原作とドラマでは対象者が違うので、受けるポイントが異なるのが普通です。
このため、原作者がどう思うかは別にして、ドラマ化する場合は多少なりとも原作と変える必要があります。
会社の場合も、他社の成功事例を参考にして自社の経営戦略を作るということがあります。
トヨタのカンバン方式を真似て極力在庫を持たない方針を立てたり、マクドナルドのマニュアルを参考にして膨大なマニュアルの作成に取組んだりしている会社もあります。
しかし、原作本がいくら面白くてもドラマ化すると全然つまらない
事例があるように、
成功事例をそのまま取り入れても自社で上手く機能しない
ことが少なくありません。
「いいなぁ」と思った要素を「もっといいなぁ」と思わせるように
削るべきところは削り、加えるべきところは加える
工夫が経営者には求められます。
ところで、「オレたちバブル入行組」の一文に
「銀行退職者で独立するとなると、たいてい旗揚げするのがコンサルタント業なのだが、成功するのは難しい。」
とありました(笑)。
その理由は本の中で元銀行員である作者が的確に指摘されています。
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