事業計画はより堅めに作る
事業計画はより堅めに作る
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「こんな計画なんですけど、これでお金は借りられるでしょうか?」
スポットで事業計画や資金繰り表のご相談をいただく際、よく聞かれる質問です。
決算書は過去の成績表。
誰が採点してもそれほど評価は変わりません。
しかし、事業計画の場合はこれから将来の予想であるため、誰が見るかによって評価が変わるのです。
前職の時、まだ売上がほとんど上がっていなかったので、ベンチャーキャピタル(VC)など投資家からの資金調達が中心でした。
最初、私はある程度堅めの事業計画を作ってました。
しかし、ある時、「こんな数字じゃ魅力ないから作り直し!」と経営者に言われて全面的に書き直したのです。
VCなど投資家にとっては、「将来大幅に業績が伸びるので、株価は5倍、10倍になるかも・・・」というような魅力がないとなかなかリスクの高いお金を出してくれません。
この点、私の作った事業計画は迫力不足だったのです。
一方で、主に銀行に出す事業計画の場合。
将来株価が10倍になるような数字を出すと、「こんな計画、本当にできるんですか?」とまず疑いの目で見られます。
特にここ数年はより堅め、堅めの事業計画が好まれる傾向が強くなっています。
このため、
会社がお金を借入する際の事業計画はより堅めに作る
ことがお薦めです。
とは言え、銀行の場合は、どうやって早く、確実にお金を返してもらえるかという観点から数字を見ます。
したがって、堅めに出した事業計画では融資のOKが出ないという場合があるのです。
例えば、1,000万円を借入する際に、会社が作った計画では1年間で返済できる金額が500万円であっても、銀行から「やはり100万円×10回で返済して下さい」と言われることがよくあります。
この場合、どう対応すればよいか。
次回はこの点についてお話します。
ところで、前職の際、事業計画を何回も作り直して、2億円の資金調達に成功しました。
しかし、振り返ってみると最初に作った堅めの数字も達成できませんでした・・・。
この詳細については別の機会に詳しくお話したいと思います。
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