会社の数字を価格と数量に分解して示す
会社の数字を価格と数量に分解して示す
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
売上高=単価×数量×回転数
この数式、マーケティングに関する本を読んだり、
売上アップを目玉にするセミナーに参加すると必ずと言ってほど出てきます。
飲食店で言えば、
・メニューの値段はいくらか
・お客さんは何人来てくれるか
・何人がリピートしてくれるか
で決まります。
そして、先の数式に沿って考えれば、単価、数量、回転数
のどれに焦点を当てるかによって、自ずと戦略も変わってきます。
一方、会計や経理の本を読んでいても、勘定科目に関する記述はあっても
売上高=単価×数量×回転数
という式はほとんど見かけません。
これは営業と管理との連携を考える上で意外と盲点になっています。
社員にも情報共有するということで、月次決算の数字を営業担当者にも
公開している会社があります。
しかし、「5月は売上高が3,000万円で利益はプラスの100万だった」
という数字を見せられても、今一つピンと来ない営業担当者も多い
のではないでしょうか。
このため、せっかく数字を共有するのであれば、一工夫した方がより効果的です。
・単価100,000円の商品Aが100個
・単価50,000円の商品Bが400個
売れたので、売上高は合計3,000万円という説明がついていると、
多くの営業担当者は「今月は商品Aを1人20個売って来い!」
というような目標を課せられているので、
「先月の売上のうち、自分の貢献度は2割ほどか」
というのが、より実感を持って分かります。
会社の数字を価格と数量に分解して示す
ことで、見えてくるものがいろいろあります。
そこで、次回は値引きについてお話したいと思います。
ところで、今晩はクライアントさんとあるお店で食事をするのですが、
ここ2週間でそのお店に行くのは三度目。
かなり回転数が高いです(笑)。
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