重要だけれど、緊急でない仕事の優先順位のつけ方
重要だけれど、緊急でない仕事の優先順位のつけ方
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
私は食べ物に関して、あまり好き嫌いはない方ですが、やはりいくつか苦手なものはあります。
その一つはブロッコリー。あまりクセのない野菜ですが、食べた時のあのモゴモゴ感がちょっと・・・という感じです。
人間、好きな物を先に食べる人と最後にとっておく人と2通りいますが、私の場合、間違いなく後者。
子供の頃から、嫌いなブロッコリーは先に食べて、大好きなハンバーグは後から食べる。そんな習性は大人になっても変わりません。
さて、有名な「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)によれば、
私たちのすべての活動は
・重要度
・緊急度
という二つの軸によって、
①重要かつ緊急
②重要かつ緊急でない
③重要でないかつ緊急
④重要でないかつ緊急でない
という四つの領域に分けることができます。
そして、私が申し上げている問題がまだ表面化していない時に取組むべき課題は、重要だけれど、緊急でないという第二領域に属します。
この第二領域である、「重要だけれど、緊急でない」活動に、いかに時間を割くかが大切とコヴィー博士はおっしゃっていますが、やるべき問題が複数ある時にどう優先順位をつけたらよいでしょうか?
リスク・コントロールの観点では、
・リスクが大きいか、小さいか
・発生頻度が高いか、低いか
という軸を基に、リスクが高くて発生頻度の高いものが最優先です。
内部監査などで会社の業務をチェックする際はこれが正解です。
一方で、私が実際にコンサルをやる時に時々使っているのが、
- 好きか、嫌いか
- やる気があるか、ないか
という軸です。
つまり、
- 経営者がその課題の領域を好きかどうか
- 今経営者にやる気がみなぎっているか、あまりやる気がないか
ということを考慮して順番を決めます。
通常は対象となる業務の内容を基に優先順位をつけます。
しかし、どんなに重要度が高くても、経営者が苦手な分野ですと、なかなか進みません。
この点、いくら「ブロッコリーを食べると身体に良いですよ」と説明しても、なかなか理解してもらえません。
やはり、「後で好きなハンバーグが食べられます!」とお示しすることで、初めて苦手なブロッコリーも先に食べてもらえます。
また、特に難しい課題に真正面から取組む際には、気持ちの充実度がかなり影響します。
この場合、比較的簡単な課題を最初に解決することで、やる気が出てくるというケースも多々あります。
いずれにせよ「経理や財務体制をきちんと整備しましょう」という課題にやる気満々で取組む経営者はごく少数派です。
次回は、仕事の順番を間違えた事例を検証したいと思います。
ところで、我が家では私がブロッコリーが苦手というのはよく知られているので、最近は細かく刻んで料理に入れることが多いです。
これだと、モゴモゴ感があまり気にならず、それと気づかずに食べていることも・・・。
この手法、自分のコンサルにも活かしたいと思います。
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