東海道新幹線の弱点
東海道新幹線の弱点
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
連日寒い日が続きますね。
特に日本海側は一晩で1m以上も雪が降り積もる地域も・・・。
「地球温暖化って本当なの?」とふと思ってしまいます。
この大雪の影響で、鉄道の運行にも支障が出ていますが、意外と雪に弱いのが東海道新幹線。
東北新幹線や上越新幹線が正常通り運行している時に、「東海道新幹線は雪の影響で速度を落として運転しており、最大40分程度の遅れが出ています。」というようなニュースを時々耳にします。
東海道新幹線は、太平洋に面して冬でも雪があまり降らない地域を走ります。
しかし、名古屋を過ぎて京都に向かう途中、線路は大きく進路を変えて日本海側へ。
特に雪の影響を受けるのが関ヶ原付近。
徳川家康率いる東軍と石田三成の西軍が激突した天下分け目の合戦で有名ですが、この時期、関ヶ原に差し掛かると、空がどんよりと曇り、景色が一変します。
鉄道ファンとしては車窓に変化があって楽しいのですが、仕事で新幹線を利用する場合は、「今日は大丈夫かなあ」と時間の遅れが気になるところです。
一方の東北新幹線や上越新幹線。
元々雪の多い地域を走るため、スプリンクラーや車両の寒冷地対策など、東海道新幹線に比べると雪への備えは手厚いものになっています。
このため、工事費や建設費は割高になるのですが、雪害対策のおかげで、多少の雪が降っても、ほとんど運行には支障がありません。
両者の差は、
問題に対して真正面から取り組んでいるか、例外的な事象として取り組んでいるか
の違いと言えます。
当然のことながら、問題は当然発生するものとして、最初から対応を実施している方が問題に対しては強いのは言うまでもありません。
もちろん、東海道新幹線でも必要な雪対策はとられていますが、全体から見れば、あくまで例外的な措置。
この点、たまに発生する問題に対してどこまで備えを行うかというのはたいへん難しいところです。
費用対効果の問題もあり、特に中小企業の場合、アレもコレもと全部に対応するのは現実的には無理。
しかし、「当社だけは大丈夫」「まあ何とかなるよ」と、最初から問題そのものを無視することだけは絶対に避けなければなりません。
このあたり、積雪4cmで大騒ぎになる東京の冬対策を雪国の人はどのように御覧になっているのでしょうか。
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