内部統制と巨人のお家騒動
内部統制と巨人のお家騒動
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
日本シリーズ直前に突然起こった巨人の内紛劇。
清武GMと渡辺会長との言い分はいろいろ食い違っているようですが、一連の報道の中で、内部統制という言葉を何回か耳にしました。
上場会社などで不祥事が発覚した時に、「あそこの内部体制はどうなっているんだ?」ということがよく言われます。
しかし、中小企業など株式公開していない会社で、内部統制うんぬんが話題になるのは比較的少ないのではないでしょうか。
では、内部統制ができている会社とはどのような会社でしょうか。
内部統制に関する本にはいろいろと難しい定義が書かれていますが、経営者の観点から言うと、
- 社長の指示がきちんと伝わる会社
- 社長の間違いを指摘できる会社
- 社長がしっかりと休める会社
の3つに集約できると私は考えています。
この点、真相はまだよく分かりませんが、今回の巨人のゴタゴタは
・社内における指示命令系統がはっきりしない
・問題を社内で解決できず、社外を巻き込んだ
という点で、内部統制の観点からは疑問符がつきます。
内部統制でよく問題となるのは、
社員は誰の顔色を見て仕事をしているか
という点です。
そして、特にやっかいなのは、会社の代表者とは別に実質的な真の実力者がいるというケース。
この点、内部統制というのは、社員をどう統制するかというよりは、実は経営者自身の姿勢が問われる問題なのかもしれません。
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