資源大国・日本?
資源大国・日本?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
今朝の日経新聞。トップの記事は
地熱発電 国内で事業化
大手商社の丸紅が国内で地熱発電事業に参入する模様です。
先日、お話を聞かせていただいたある大学の先生も、「日本に資源がないというのは大間違いだ!」とおっしゃっていました。
その先生曰く、「日本の火山を発電に利用しない手はない」
計算によれば、九州の阿蘇山、桜島、新燃岳のマグマを有効活用すれば、日本の電力はすべてまかなえる他、海外にも電力を供給することが可能とのこと。
技術面や法整備の面で解決すべき課題もまだまだあるかと思いますが、固定観念を捨てて、見方を変えると資源大国・日本が誕生するかもしれませんね。
さて、中小企業も一般的に言えば、「ない」ものばかり。
「優秀な人がいない」
「情報が集まらない」
「お金が借りられない」 etc.
しかし、情報に関しては少なくても情報入手という点では、昔に比べると、格段に簡単になっています。
人材に関しても、社内での調整能力だけに長けた大手企業出身者と、現場を熟知して、知識やノウハウを蓄積し、1人で2役も3役もこなす中小企業在籍者の2人がいたら、あなたの会社ではどちらの人物を採用したいでしょうか。
一方で、お金の問題。
資金調達力という点では、大手企業と中小企業とでは明らかに格差があります。
日頃、100万、200万の資金繰りに四苦八苦している経営者からすると、「東京電力が8兆6,000億円の資金不足になる」という記事を読んでも、「なんのこっちゃ?」といま一つ実感がわきません。
しかし、桁の違いや中味の複雑さの違いはあるにせよ、
資金繰りを回していく基本構造は大手企業も中小企業も同じ
です。
この点に関して言えば、大手企業に比べて、中小企業は
- 利害関係者が少ない
- お金の流れもそれほど複雑ではない
- 経営者=オーナーであることが多いので、即断即決できる
ことから、
早め早めに必要な手をうてば、資金繰りを回していくことは充分に可能
です。
資金繰りが上手くいっていない会社をよく見てみると、
- 早めに危険を察知できていない
- 状況が分かっていても、経営者が決断できていない
- 対応策を検討はしても実行できていない
の、いずれか、またはその組合せです。
まずは、規模の小さいうちにきちんと足元を見直して、しっかりとした土台を作る。
急がば回れではありませんが、今はそんな時期なのではないかという気がしています。
ところで、先のマグマによる発電の話。
先生のところには既に海外からは何件か取材があり、英語では記事が出ている模様。
「それに比べて日本の動きは・・・」というのが先生のお嘆き。
灯台下暗しではありませんが、自分の強みは案外自分自身が一番気がついていないのかもしれません。
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