事業計画は損益計算書の下から決める|キャッシュフロー経営実践講座

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事業計画は損益計算書の下から決める

事業計画は損益計算書の下から決める

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

事業計画は損益計算書の下から決める

最近、私の友人、知人の間では、自宅を新築したり、マンションを購入したりする人が増えてきました。

この週末も昨年自宅を建てた友人の家に招待されており、楽しみにしています。

ただ、海の近くなので、台風の動きがちょっと気になるところですが・・・。


さて、資金繰りの話に関連して、仮に3,000万円でマンションを購入しようとする場合で考えてみましょう。

住宅ローンを利用するにしても頭金として2割、600万円くらいのお金が最初に必要となります。

手元の預金残高が500万円とすると、あと100万円をなんとかしなくてはなりません。


実際には「親から借りる」というパターンが多いのかもしれませんが、これを自力でやろうとすると

  • パートやアルバイトに出て収入を増やす
  • 毎月の経費を切り詰める
  • 株を売って現金化する

といったようなことが一般的です。


すると、

  • アルバイト収入で+6万円/月
  • 経費の削減で+2万円/月
  • 株を売って+50万円

と計算すると

(6万円+2万円)×6ヵ月+50万円=98万円

として、半年後には頭金600万円のメドがほぼつきそうだということになります。

個人の場合、現実問題としてすぐに収入を増やすことが難しいため、比較的キャッシュに根付いた考え方が定着しています。


一方で、会社の場合。


あなたの会社では将来の事業計画を立てる時に

  • 売上
  • 利益

のどちらを先に決めているでしょうか。


一般的には、損益計算書が、

売上高→売上原価→売上総利益
→販売費及び管理費
→営業外損益
→経常利益
→当期利益

の順番に並んでいることもあり、

売上→利益

という形で決めていることが多いのではないでしょうか。

つまり、いくら売上げたかの結果によって、いくら利益が残るかというふうに考える訳です。


しかし、この場合だと、いくら利益が出るかはやってみないと分からないということになります。

当然の結果として、お金がいくら増えるかは蓋を開けるまで分からないですね。


ここで、視点を変えて、

目標とする利益を先に決める

とどうなるでしょうか。


少なくとも、経費等の固定費はある程度自分の意思で決定できます。

すると、利益+固定費の金額を売上としてどうやって達成するかがポイントになります。


つまり、考える順番を

利益

固定費

売上原価

売上高

というように変えて

損益計算書の下から決める

という訳です。


会社の場合、手元にあるお金を増やそうと思ったら、なんと言っても

利益を上げる

というのが王道です。

もちろん、決めた利益が必ずしも達成できるとは限りません。

しかし、少なくとも、達成度合いで言えば

意思を持って最初に決めた利益>売上から(結果として)決まる利益

ではないでしょうか。


目標通りに資金繰りを回す第一歩として、

まず利益を決める

というのは意外と盲点なのではと考えています。


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Tag: 損益計算書 売上 利益 事業計画

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