業歴の長い会社の成長と持続の条件
業歴の長い会社の成長と持続の条件
業歴の長い会社の成長と持続の条件は、ビジネスの基本に忠実かどうか。苦しい時にどういう対応をとるかで、長く事業を続けていけるかどうかが決まります。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
毎週1回日経新聞に「200年企業」というコラムが掲載されています。
長く続いている企業の成長と持続の条件を探るというコンセプトで、毎回老舗企業が紹介されています。
今日の会社は、鹿児島の百貨店、山形屋さん。
初代が商売を始めたのが江戸中期の1772年。
かれこれ240年近い歴史をほこる会社です。
数あるエピソードの中で印象に残ったのが、1927年の金融恐慌の時の山形屋さんの対応です。
当時はモラトリアムで銀行からの預金の引き出しが3週間停止されました。
会社にとってみれば、必要なお金を引き出せないので一大事です。
この非常事態に際し、山形屋さんでは当時の社長が経理課長と2人で店の売上金約20万円を抱えて大阪に向かい、仕入れ先への支払いを済ませました。
この結果、大阪では山形屋さんの信頼は大いに高まったそうです。
資金繰りが厳しくなった際、
「そんな支払いは後回しだ!」
と叫んでいた社長を私は3人知っています。
しかし、その後それらの会社はことごとく業績がさらに悪化。
1社は他社に買収され、1社は事実上の倒産。もう1社の社長は行方不明です。
会社を経営していると、必ずしも業績の良い時ばかりではありません。
もちろん、「ない袖はふれぬ」です。
しかし、ビジネスの基本はきちんとお金を支払うこと。
苦しい時にどういう対応をとるかで、長く事業を続けていけるかどうかが決まる気がします。
一度約束をしたものを期日までに払わないというのは理由の如何を問わず責任の重いこと。
業歴の長い会社の成長と持続の条件は、
ビジネスの基本に忠実かどうか
という案外シンプルなことなのかもしれません。
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