スタートアップ企業を支えた上場企業のナイスアシストとは?
スタートアップ企業を支えた上場企業のナイスアシストとは?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
資金調達するという時、売上を上げるケースを除けば、お金を借りる、もしくは、株式として出資してもらうのが普通です。
しかし、クライアント先のA社では、銀行からお金を借りることもなく、投資家から出資してもらうこともなく、資金調達に成功しました。
その内容とは・・・・・?
A社はシステム開発関連の仕事をやっておられるスタートアップ企業。
事業拡大のために新たにサーバーを利用すべく、交渉を重ねておられました。
通常であれば、数百万円のお金を前もって用意する必要があったのですが、ある上場企業がサーバー利用料について、与信を供与してくれたため、後払いでよくなりました。
一方で、新規契約も3件ほど成約したこともあり、追加でお金を借りなくても、資金繰りがかなり改善しました。
もちろん、上場会社が好条件のオファーを提示してくれたのには理由があります。
- A社が築いてきた取引実績
- A社事業の将来に向けての可能性
- A社を推薦してくれた会社の存在 etc.
A社の場合、財務状況だけからすると、現時点では銀行が大きな金額を融資しづらい状況にあります。
このため、今いくつかの投資候補先と話を進めているのですが、いざ出資となると、
- 株価をいくらにするのか
- 最終的な出口戦略をどうするのか
- 経営権はどのくらい確保できるのか
といった問題が絡んでくるので、すぐに話がまとまるとは限りません。
この点、今後スタートアップ企業との取引を拡大したいという意図はあったにせよ、まだこれからという状況のA社に対して一定の与信を与えてくれた上場企業は銀行や投資家以上の役目を果たしてくれました。
昨今は不祥事が発覚したり、自社の利益にしか関心がない上場企業が多い中、この会社には拍手を送りたいと思います。
一方、「日本でいちばん大切にしたい会社」で有名な坂本光司先生によると、過去に表彰された会社の中には、通常は月末締め翌月末払いで支払っているのに対して、12月の支払分に関しては20日までに支払を終えている会社があるそうです。
その理由は、12月は何かと取引先もお金が必要だからというもの。
もちろん、支払の前倒しができるのは、資金に余裕がないとできません。
けれども、資金に余裕があっても、取引先を思いやる気持ちがなり限り、普通は支払の前倒しはやりません。
クライアントのA社はサーバー費用の後払いができたことで、資金繰りが一気に楽になりました。
また、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で表彰された会社が12月の支払を前倒ししたことで、今年の年末の資金繰りのメドがついた会社も何社かあるはずです。
世の中、全体としては景気が良くなっているとはいえ、その恩恵を受けている企業はまだまだ限りがあります。
来年さらに景気が良くなるためには、各社がより一層の努力を重ねるとともに
お金の余裕だけでなく、心の余裕のある会社が1社でも多く増える
ことが鍵を握っています。
そんな会社が増えるよう、弊社もさらに研鑽を積んでいきます。
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