経営者と周囲とのギャップを埋める
経営者と周囲とのギャップを埋める
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「自分は最初から首尾一貫しているのに、周りからは『やっていることがコロコロ変わる』と言われるんです・・・」
先日、事業計画の件でご相談のあった経営者のお悩みです。
経営者がやりたいことや実際にやっていることを、社員や取引先、銀行などがよく理解してくれない。
こんなお悩みは、あなたにもあるかもしれませんね。
特に経営者が大きなビジネスの構想を抱いている時、聞いている側は、「話があっちやこっちに飛んで、よく分からない」「先月に聞いたことと、まったく変わっている」と感じることがあります。
では、このギャップはどこから生まれるのでしょうか?
ご相談のあった経営者の場合、最終的に売り出したい商品は一つなのですが、その商品にはいろいろな機能がついているために考えている機能を全部実現しようとすると、かなりの時間とお金がかかります。
このため、経営者なりに工夫をされて、いろいろと布石を打っておられます。
けれども、この布石の部分について、かなり高速でPDCAサイクルを回しているために、先週は「やる」と言っていたのに、今週になると、「あれは止めました」ということが実際には起こっています。
つまり、最終的なゴールは変わらないけれども、ゴールへ向かうための道筋は常に変化しているという訳です。
そして、
- 経営者=常に最終的なゴールを見て仕事をしている
- 経営者以外=目の前の仕事を見て、判断し、行動する
という違いがあるために、
「最初から首尾一貫しているのに、周りからはやっていることがコロコロ変わると言われる」
という状況が生まれていました。
私がその経営者に申し上げたアドバイスは
「最終的な目標とそれに向けての各施策を分けて説明し、各施策はすべてそのゴールにつながっていることを関連付けましょう」
ということでした。
要は
- ぶれていない部分=最終的な目標
- 常に変わりうる部分=各施策
の連携図を作ることで、
大きな方向性は首尾一貫しているが、そのための方法は常にベストなものに変えている
ことを、他者にもより分かるように、さらに説明に工夫を加えましょうということです。
経営者の理想や目標が高い場合、その目指しているものは、なかなか周囲の人には分かってもらえません。
しかし、その目指していることが大きければ大きいほど、周囲の人をいかに巻き込むかが成功の鍵を握っています。
分かってもらえないのは当たり前。
諦めずに、たとえ一人ずつでも、理解者を増やしていく努力を続けられるかどうか。
特に頭のいいと言われる経営者ほど、面倒くさがらずに、もう一手間かけて理解者を増やしていきましょう。
★経営者のやりたいことを理解してもらうには、自分の価値観を分かってもらうのが早道です。詳細は「こちら」です。
★下記のフォームにお名前とメールアドレスをご登録いただければ、最新発行分より「超キャッシュフロー経営通信」【UCF】をお送りさせていただきます。ぜひご登録下さい。