経営者が苦手な分野でリーダーシップを発揮するためには
経営者が苦手な分野でリーダーシップを発揮するためには
「適当にやって」では自分の意思は伝わりません。自分の苦手な分野においても、自らの意思を明確に示すことで、リーダーシップを発揮しましょう。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「他の会社の雛形なんか持ってきて適当に作ってよ」
依頼された側が一番困るパターンです。
規程やマニュアルなどに関して、多くの経営者は
- 他社の事例を参考にすれば簡単に作れる
- 雛形を使えば事足りる
という具合に考えておられます。
けれども、専門家からすると、奥が深い問題なので、きちんとやるにはすごく手間暇がかかるという場合です。
例えば、就業規則。
経営者は概して「簡単に作れる」と思いがちです。
けれども、法律を順守しつつ、どこまで経営者の思いを伝えるかという点ではすごく奥が深い事項です。
先日もあるクライアントさんが「就業規則を作りたい」というご要望があったので、知人の社労士の先生をご紹介しました。
そのやりとりを横で聞いているだけでも、「ええ、そこまでやらないとマズイの?」とか、「こんなやり方でも大丈夫なんだ・・・」というように、目から鱗が落ちることがたくさんありました。
ちなみに、昔の職場でもらった就業規則を社労士の先生に、「これって使えますか?」と質問したところ、「これだと全然ダメです!」と一刀両断でした。
手間の観点からすると、経営者は「就業規則なんて簡単にできる」と思っています。
しかし、専門家の立場に立つと、「就業規則を100%完璧な形にするなんて無理」なので、「『適当にやる』というのはかなり難しく、すごく手間がかかる」ということになります。
就業規則を社労士の先生にお願いすると、30万円ぐらいの費用がかかります。
残業代や退職手続の問題などで、一度でも痛い目にあった経営者の場合は、「30万円なら安い」と言われます。
しかし、まだそういったご経験がない経営者の場合は、「5万円ぐらいでなんとかならないの」と言われます。
中長期的に会社に与える影響を考えると、私は「30万円なら超お得!」と考えています。
そうは言っても会社の状況によっては、「いきなり30万円を払うのはきつい」という場合もあるかと思います。
その場合は、「予算は10万円なので、最低限ここまではカバーしてくれ」と、予算とクリアしたい基準を明確に提示することがポイントです。
もちろん、中には「その金額だと無理です」と断られるケースもあります。
しかし、「適当にやって」という時よりは達成すべき目標が明示されている分、解決方法はあります。
それは安易な妥協ではなく、最終的なゴールに向けた道しるべの一つです。
「適当にやって」では自分の意思は伝わりません。
自分の苦手な分野においても、自らの意思を明確に示すことで、リーダーシップを発揮しましょう。
★自分の苦手な分野を見極めるためには、「コアコンセプト」を活用するのも解決方法の一つ。詳細は「こちら」をご参照下さい。
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