低迷した時は原点に返って考える
低迷した時は原点に返って考える
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
テレビ番組「サザエさん」の視聴率低迷がいろいろと話題になっています。
かつては最高視聴率で40%近くを記録し、8年前までは平均視聴率でも20%以上をとる国民的な番組。
今年になって視聴率が一桁台を記録したこともあり、何かと取り上げられているようです。
・内容が今の時代と合わず古くなった
・そもそもアニメ番組の視聴率が下がっている
・やはりテレビ離れの影響が大きい
といったようにいろいろな要因が取り上げられています。
確かに今どきのお母さんはフネさんのように着物を着ていないし、黒いダイヤル式の電話は今ではほとんど見かけません。
アニメにしても自分たちが子供の頃に比べて、いわゆるアニメ番組は少なくなっています。
また、なんとなくテレビをつけて見るというよりは、なんとなくネットを見ている時間の方が圧倒的に多くなっています。
原因は一つというよりは、複数の要因が重なり合うことで、視聴率低迷という結果が出ているのだと思います。
これを会社の場合で考えてみれば
- テレビ=業界
- アニメ=事業分野
- 内容=商品
となります。
業界全体が縮小し、事業分野が競争力がなくなり、商品が時代遅れになっている。
こんな状況になった時にどこから手をつけるのか?
中小企業の場合、1社だけで業界の動向そのものを変えるというのは難しいものがあります。
けれども、大手企業と違って業界でのシェアが小さいだけに、縮小する業界の中で生き残るという策はあります。
また、事業分野についても、小回りがきく分修正もしやすいし、経営者が果敢に決断すれば、既存事業からの撤退や新分野への進出も大手企業よりは実行しやすいかもしれません。
そして、商品。
もちろん、時代に合わせて商品を変えていくことは必要です。
けれども、中には変えてはいけないものがあります。
「バカモン!」とカツオやサザエさんを叱りつけるちょっと頑固な波平さんが、やたら物分りの良いお父さんに変わってしまったら、もはや「サザエさん」は「サザエさん」として成立しなくなります。
売上が落ちてきた時、要因はいろいろです。
業界全体の問題なのか。
事業分野の問題なのか。
商品自体の問題なのか。
その要因を見極めた上で、商品のリニューアルに着手する場合
何を変えて、何を変えないのか
が極めて大事です。
消費者が安い商品を求めているからといって品質を落として値下げすると、やがては客離れが起こります。
売上が落ちてきた時こそ
自分の会社が提供している本質的な価値は何なのか
を深掘りしましょう。
迷った時は原点に返る。
そこで必ず見えてくるものがあります。
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