銀行借入ではお金の区分を明確に
銀行借入ではお金の区分を明確に
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「銀行からの資金調達ですが、自力でなんとか4300万円借り入れを
起こすことができました。いろいろとご指導ありがとうございました!」
スポットで資金調達のご相談があったお客様から
一昨日、こんな嬉しいメッセージをいただきました。
最近はほとんど告知もしていないので、あまり知られていませんが、
資金調達に関するご相談も承っています。
ご相談に来られたお客様の場合、どうしても先行して資金需要が発生する
ビジネスモデルでした。
そして、前回銀行借入した時期から、まだそれほど時間が経っていないこともあり、
私からは「けっして簡単な案件ではないですよ」という主旨のことを
ご説明していました。
事業自体は順調に伸びているとは言え、
正直私の予想を上回る金額の融資が出た感じです。
ご相談の中で私が繰り返し申し上げたことは
お金の区分をはっきりさせましょう
ということです。
では、お金の区分とは何でしょうか?
一つ分かりやすいのは実績と見込です。
例えば、3月決算の会社なら、
3月までの確定値と4月以降の推移
です。
今の時期であれば
- 3月までの決算の数字
- 9月の中間決算までの数字
- 10月と11月の速報値
- 12月以降の見込の数字
という具合に分かれるかもしれません。
ビジネスが拡大している時期であれば
3月末より11月末時点の方が契約数も増えています。
であれば、決算書に加えて、4月~11月の試算表と12月以降の計画
を提出した方がベターです。
そして、12月以降の計画を作る際に
A:11月までに契約済みで確定分
B:今月以降契約予定分
がハッキリ分かるような資料を作ると、銀行員は
「なるほど、ここまでの売上はほぼ堅いのかぁ」
「今までの動きからすると、今後もこれぐらいの売上は見込めるかもしれない」
「これなら毎月20万円ぐらいなら確実に返済できそう」
という具合にお金の動きを理解してくれます。
これ以外にも
- 既存事業と新規事業
- 売れている商品が複数ある場合は商品別
といった区分があります。
いずれにせよ、会社のお金の動きはいろいろなものが混然一体となっています。
そして、今月は1,000万円足りないといった時も
なぜお金が足りないのかよく分からないということがあるかもしれません。
でも、お金が足りない時には必ず理由があります。
また、お金を借りる際には返せるだけの根拠がないと、お金を貸してもらえません。
そのためには、
経営者がまずお金の区分をきちんと理解して、
それを銀行員にも噛み砕いて説明できる
ようになる必要があります。
スポットのご相談だったので、最終的にお客様がどのような資料を
銀行に提出されたのかは私も知りません。
けれども、ほぼ当初のご希望に近い金額の資金調達に成功されたということは、
相当頑張って数字を噛み砕いて説明されたのだと思います。
益々事業が加速して発展されることをお祈り申し上げます。
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