初戦引きずるべからず|キャッシュフロー経営実践講座

キャッシュフロー経営実践講座

初戦引きずるべからず

初戦引きずるべからず

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

初戦よりも大事なもの

サッカーのW杯などを見ていると、ドイツやブラジルなどの
強豪国は予選リーグと決勝リーグの戦い方が違います。

予選リーグで徐々に身体を慣らし、決勝戦にコンディションのピークを
持ってくることを意識して試合に臨んでいます。


一方で、サッカーの日本代表。

アジア地域の代表としてW杯出場の常連組みにはなっていますが、
予選リーグを突破できるかどうかは微妙であるというのが残念ながら今の実力です。

このため、前回のブラジル大会のように初戦で負けてしまうと、
ズルズルと行ってしまい、予選リーグで敗退してしまう恐れがあります。


そして、今回のラグビー日本代表。

今のところ2試合を終えて1勝1敗ですが、初戦で強豪国の南アフリカ相手に
劇的な逆転勝利を収めた印象があまりにも強烈であるため、なんとなく
決勝リーグに進めるのではないかという期待が高まっています。


もちろん、日本人としては頑張ってぜひとも、ベスト8になってほしいと思います。

けれども、冷静に実力を分析をすれば、予選リーグを突破できるかどうかは
まだ微妙です。


スポーツの大きな大会においては、初戦が大事であるとよく言われます。

初戦で勝てばやはり勢いがつきます。

でも、初戦に勝ったからと言って大きく実力がつく訳ではありません。

逆に、初戦に負けたからと言って大きく実力が減る訳でもありません。


大きく変わるのは自信の強さ

強豪相手に勝てば自信がつきますし、ランキングで劣る相手に負ければ
自信が揺らぎます。

けれども、大事なのは単に初戦に勝った、負けたかではなく、
もしベスト8が目標であれば、それを達成できたかどうかです。


ビジネスで考えると、新商品を売りに出す時に最初から販売が好調だと
やはり勢いがつきます。

けれども、その商品が半年後、もしくは1年後にも売れ続けているとは限りません。

そして、当初の売れ行きが好調だと、好調な数字に酔ってしまって
その商品に内在している問題点や広告宣伝のアラが見えなくなることがあります。


先日行われたラグビーW杯の対スコットランド戦。

後半に入ってアナウンサーは
「さぁ、これからは日本代表の真の実力の見せどころです!」
と連呼して、スコットランドは後半徐々に疲れてくるはずだから
粘り強い日本には大きなチャンスが訪れるということをさかんに話していました。

しかし、素人である私が見ても、一歩出足が遅れているのは
この試合が初戦のスコットランドではなく、
激戦の後中3日で試合に臨んでいる日本でした。


特に日本人の場合、皆が「右だ」と言っている時に
一人だけ「もしかすると左では?」とはなかなか言えません。

そして、成功であれ、失敗であれ、最初の結果が出た後は
その結果に大きく引きずられてしまいます


しかし、スポーツにおいても、仕事においても初戦は大事ですが、

初戦の後にどういう行動に出るかはもっと大事

です。

周囲の雑音に惑わされずに、自身のやってきたことを信じて
自信を持ちましょう。


それでは、充実した連休をお過ごし下さい。


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