銀行には手ぶらで行かない
銀行には手ぶらで行かない
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
人は視覚化できると行動しやすいです。
あるクライアントさんから「銀行から借入したいんだけど」
というご相談を受けた時のこと。
お話をお伺いすると「具体的に何から手をつけたらよいのか分からない」
という状況でした。
クライアントさんの中では、視覚化できていないので、行動が止まっていました。
では、銀行から借入する場面を想像してみましょう。
この時、大切なのは手ぶらでは行かないということ。
と言っても、もちろん「菓子折りを持っていけ」という話ではありません(笑)。
要は書類を事前に揃えて持っていくということ。
これだけでも銀行のあなたの会社に対する印象は大きく変わります。
持っていく書類は
- 決算書
- 試算表
- 資金繰り表
- 事業計画書
- 商業登記簿謄本
- 会社概要 etc.
どの書類を持っていくかは、既に借入があるのか、初めての借入なのか
いくらぐらいの金額を借りるのかなどによって変わってきます。
しかし、いずれにせよ、直近3期分の決算書の提出を求められるのは必須です。
直近3期分と言った時、3期前や2期前の決算書は社内にきちんと保管されていれば、
後はコピーするだけでOK。
問題は直前期の決算書。
そして、この直前期の決算書をいかに早く提出できるかが、
いつ借入できるかに大きく関わってきます。
ちょうど今の時期は、3月決算の会社が決算を締めている頃だと思います。
先日ご相談いただいたクライアントさんもまさに3月決算の会社。
このため「銀行から借入したいんだけど」というご相談があった時、
私が最初にお聞きしたのは、「決算書はいつできますか?」
ということでした。
決算書を締めるまでに多くの会社では2ヵ月、場合によっては3ヵ月、
時間がかかります。
そして、決算期前後に借入を申込んだ際十中八九言われるのが、
「まずは決算書ができてから、検討しましょう」というフレーズ。
資金繰りが厳しい会社に限って決算書が締まるのが期限ギリギリだったりします。
しかし、借入のことを考えると、
資金繰りの厳しい会社こそできるだけ早く決算書を作る必要があります。
もし、あなたの会社で決算書を作るのに時間がかかっているのであれば、
考えられる原因をまずは書き出してみると、取組むべき課題も見えてきます。
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