プロカメラマンの絞り込み
プロカメラマンの絞り込み
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「なんでもやります!」
約4年ぶりにプロフィール写真を撮ってもらった時のことです。
フリーカメラマンのSさんに「どんな写真を撮りたいですか?」
と質問した時に冒頭のような答えが返ってきました。
実際にSさんは人物から商品に至るまでいろいろな写真を撮られています。
人物でいっても、私のようなビジネスマンから政治家、芸能人に至るまで
守備範囲はかなり幅広いです。
私の写真を撮ってもらった翌日も海外から来られるVIPの撮影がある
とのことでした。
カメラマンの中には風景を専門にする方もおられれば、
戦場カメラマンのように危険な地域での撮影を得意とされている人もおられます。
でも、Sさんは撮影対象も撮影現場もいろいろなのです。
中小企業ではよく「絞り込みをしろ!」と言われます。
つまり、経営資源が限られている中、あれもこれもという形で手を出すのではなく、
- 〇〇が専門です
- ××を得意にしています
というように絞り込んだ方がいいという訳です。
では、私がプロフィール写真を撮ってもらった
Sさんは絞り込みをしていないのでしょうか。
「なんでもやります!」
というのは表面的には絞り込んでいないように見えます。
でも、実際に撮影をしてもらうとよく分かるのですが、
SさんにはSさんなりのこだわりがかなりあります。
それは、光の当て方だったり、背景だったり
対象のちょっとした角度の違いだったり、
私のような素人には足元にも及ばないプロの凄さを要所要所に感じるのです。
つまり、「なんでもやります!」というのは
「対象が何であれ、自分はプロのカメラマンとして
良い写真を撮る自信があります!」
ということの裏返しだったのです。
そう考えると、「なんでもやります!」
は単に撮影の対象を絞っていないというだけで
強烈なプロフェッショナル意識を裏付けにした存在感を出している
のではと感じました。
「絞り込みましょう」と言うと、経営者の中には
「お客さんが今よりも減ってしまうのでは?」と嫌がる人もおられます。
もちろん、
- 中小企業を対象にする
- 年商5,000万円から1億円の中小企業を対象にする
では、明らかに後者の数は減ります。
でも、絞り込みといっても単に売上や業種で絞り込むというやり方だけではなく、
焦点を絞り込むというやり方もあります。
同じ写真にしても、手前にいる人物に焦点を当てるのか
バックに移っている建物に焦点を当てるのかによって全然印象が違います。
その焦点の絞り込みが他社と違っていれば
「それだったらあの会社に頼もう」ということになります。
私が4年前と同じSさんにまた撮影をお願いしたのは、
もちろんその腕前もさることながら
やはりその人から感じる仕事に対する取組み姿勢にひかれたからだと思います。
撮影中にSさんがおっしゃったのは「カメラマンも戦っています」
たとえ戦場に行かなくてもカメラマンにとっては
撮影現場そのものが戦場なのかもしれません。
あなたのお仕事はどこに焦点を絞り込んでいるでしょうか?
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