銀行は一見さんお断りです|キャッシュフロー経営実践講座

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銀行は一見さんお断りです

銀行は一見さんお断りです

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

銀行は一見さんお断りです。

先日ひさしぶりに銀行の窓口に行く機会がありました。

銀行に勤めている時には分かりませんでしたが、
利用者として銀行に行く立場になってみると、
やはり銀行はなんだか敷居が高い気がします。

銀行に行くと行っても普段はATMコナーで用事の大半が済むため、
あまり分かりませんが、窓口に行くとなんだか少し緊張を強いられます。


まず、ロビーにいる行員の人が近寄ってきて、
「いらっしゃいませ。ご用件は?」と聞かれます。

そして、番号札を取らされて自分の順番待ち。

しばらくして番号を呼ばれ、窓口で用件を頼むと、
「お座りになって少々お待ちください。」と再びロビーで待たされます。

すると今度は「ヒーズ株式会社さまぁ~」と呼ばれて再び窓口へ。

銀行に入ってから出るまで20分ほどの間でしたが、
あまり心地良いという雰囲気ではありませんでした。


銀行の人は、顔はニコニコ、言葉は丁重ながらも
「あんた何しにきたの?」という雰囲気をどことなく醸し出している気がします。

これは私も銀行員時代によく言われていたのですが、銀行の場合、
防犯上の観点から入店者には必ず声掛けを励行するよう指導されています。

つまり、顔なじみでもない私のような客は、銀行にとってみれば、
「不審者」の可能性がある中の一人なのです。

銀行における居心地の悪さは先方の警戒感がどことなく伝わってくる
からではないかと想像しています。


私のクライアントさんの中にも「銀行に行くのが嫌いだ」とおっしゃる
経営者の方がおられます。

感性の鋭い経営者のこと、私が感じる以上にこの居心地の悪さを感じておられる
のかもしれませんね。


今回の用件は税金の支払と振込だったので、
特段こちらが緊張することもありません。

でも、これが借入の申込みだったらどうでしょうか。


既に借入がある会社は、銀行の担当者がいるかと思いますが、
預金取引だけの場合、担当者がつくことはまれです。

そして、銀行の場合、毎日のように窓口に行っている会社は別にして、
月に1、2回ほどしか窓口に行かない会社は、
いくらその支店に口座を開いているといっても先方から見れば
一見さんにすぎません。


一見さんに対しては入出金や振込などの事務処理は淡々とこなしてくれますが、
借入の申込みに対しては先方の警戒レーダーにひっかかり、
なかなか物事がスムーズに進みません。


私も14年5ヵ月の銀行員時代を振り返ってみれば、
いきなり支店の窓口に来られた企業に融資をしたことは一度もありませんでした。


経営者の中には、
「銀行はお金を貸すのが商売。なのにどうして借入の相談に行ったら悪いのか?」
と疑問に思われた方もおられるかもしれませんね。


しかし、現実問題として何のつてもなしに口座があるからといって、
いきなり窓口に行くのは避けた方が賢明です。


銀行はある意味非常に保守的。

先方の警戒網の中にいきなり飛び込むとかえって余計な労力と時間を使います。


特に初めて銀行から借入する際にはいきなり窓口へ駆け込むのは避け、
紹介者等を通してルートをつけてから交渉しましょう。


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