どんぶり勘定の二歩先へ
どんぶり勘定の二歩先へ
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「超キャッシュフロー経営って、普通のキャッシュフロー経営と何が違うの?」
最近「超キャッシュフロー経営」という言葉を使い始めてから
時々こんな質問を受けます。
そもそも
キャッシュフロー経営
という概念自体、人によって捉え方が違います。
なのに、いきなり「超」と言われてもなんのことかさっぱり分からない
かもしれませんね。
そこで、どんぶり勘定経営と三者比較した上でちょっと説明したいと思います。
例えば、運転資金として1,000万円が必要だったとします。
毎月250,000円ずつ40回で返済するという条件で申込んでいたところ、銀行から
「ちょっと期間が長いので、100万円ずつ10回の返済条件でないと
支店長のOKが出ません」
と、言われたら、あなたならどうされるでしょうか。
どんぶり勘定経営だと
「分かりました!」
とすぐにその場で銀行の申し出を応諾します。
キャッシュフロー経営だと
「もう一度資金繰りを検証してみます」
といったん持ち帰った上で回答します。
では、超キャッシュフロー経営ではどうか?
超キャッシュフロー経営では
「ウチは250,000円×40回ならきちんとお金をお返しできます!」
と、その場で銀行を説得します。
どんぶり勘定経営の場合はとにもかくにも目の前に迫った
1,000万円の資金不足を解消することが先決。
このため、返済条件がどうであれ、
「1,000万円借りられたら御の字」
です。
次にキャッシュフロー経営では数字を計算して経営しているので、
「毎月100万円の返済でも本当に大丈夫か?」
を再度検討した上で銀行と交渉します。
そして、超キャッシュフロー経営の場合、
250,000円×40回で返す
という返済条件は既に充分に精査された数字であり、
「これなら絶対に売上アップにつながるし、銀行にも迷惑をかけない」
という強い意思と覚悟が入っています。
つまり、
数字をきちんと計算して経営する
という点ではキャッシュフロー経営と同じですが、
キャッシュフロー経営では計画の達成方法を論理的に伝える数字
であるのに対して、
超キャッシュフロー経営では未来に向けた会社の意思と覚悟を伝える数字
になっている点が違います。
業況が厳しくなってリストラを迫られた時、
「当社の技術を活かすにはこの社員が必要だ!」
「今は苦しいが、この研究開発だけはなにがなんでも続けます!!」
「この事業は3年以内に黒字化できます!!!」
と言い切れるだけの
きちんとした根拠と揺るがない気概があるかどうか。
超キャッシュフロー経営は
経営者がお金を超え、意思と覚悟と論理を持ってお金に仕事をさせる経営
です。
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