言われたことを鵜呑みにしない
言われたことを鵜呑みにしない
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
STAP細胞の論文を巡る問題で、今日の午後小保方さんが会見で説明する模様です。
科学的な見地から一番知りたいのは、STAP細胞は本当に存在するのかどうかという点です。
しかし、不服申立書の内容を読む限り、捏造があったかどうかという点に焦点が当てられそうです。
ただ、詐欺で被害者が訴えても「だますつもりはなかった」と相手が主張すると詐欺で立件するのは難しいように、捏造があったかどうかを判定するのはかなり難しいのが実態です。
一方、捏造で思い出すのが、2000年に発覚した旧石器捏造事件です。
これは、ある考古学研究家が次々に発掘していた、日本の前期・中期旧石器時代の遺物や遺跡がすべて捏造だったという事件で、毎日新聞のスクープによって発覚しました。
掘れば必ず新発見があるので、一時は「神の手」とも称賛されていた考古学研究家。
しかし、「どうも怪しい」と感じた毎日新聞社の人が遺跡の近くで張り込んでいると、その考古学研究家がノコノコやってきて自分の持ってきた石器を埋め始めたのです!
科学であっても、考古学の分野であっても、専門的なことは一般の人には分かりづらいのが普通です。
ただ、だからと言って
言われたことをいつも鵜呑みにするだけではダメ
です。
毎日新聞が捏造事件をスクープできたのは、疑問を自らの目で検証しようとしたからです。
この点、どうも最近のニュースはSTAP細胞の問題にしても、発言の後追いばかりで今一歩踏み込む姿勢が足りない気がします。
会社経営においても、
出回っている情報に惑わされずに疑問点は自ら検証する
姿勢が大切です。
科学的な見地から知りたいのは、STAP細胞は本当に存在するのかどうかですが、経営管理の観点から知りたいのは
なぜ、不正(もしくはミス)を第三者は見抜けなかったのか
という点。
今日の会見では、この疑問は解消できそうにない気もしますが、はたしてどうでしょうか。
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