ルールの運用をモニタリングする
ルールの運用をモニタリングする
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
ここ数日、新聞やテレビのニュースを賑わせているのが、現代のベートーベンとも言われていた作曲家佐村河内守氏のゴーストライター疑惑です。
私も以前テレビの番組で「交響曲第1番 HIROSHIMA」を聞いた時、心にずしんと響く感じがして、「いつか生の演奏を聞いてみたいなぁ」と思っていました。
曲自体は非常にいいものだけに、変なケチがついたことはたいへん残念です。
さて、今回の騒動、影武者だった作曲家の告発で真相が明らかになった模様ですが、最近の企業の不祥事は内部告発によって真相が明らかになるケースが大半です。
本来社内で問題が発生した場合は、社内で問題を解決するのが基本。
しかし、残念ながら自浄作用が働かず、問題がそのまま放置されていたり、問題を隠ぺいするケースがあります。
そして、ある限界に達した時に、社内事情をよく知る者が外部に通報することによって、企業の不祥事が白日の下にさらされるという訳です。
会社としては、問題はできれば起こしたくないのはどこも一緒です。
でも、問題が起きた時の対応がまずいと、更に問題を大きくする恐れがあります。
今週は
- ルールを決める
- ルールを徹底する
という話をしてきましたが、さらに求められるのは
- ルールの運用をモニタリングする
ということ。
単にルールが守られているかをチェックするだけでなく、もし、ルールが守られていない場合は改善するための措置を講ずることが大切です。
見つかった問題をそのまま放置したり、問題を見なかったことにすることは、問題を起こすこと以上に罪が重いと言えます。
限界点に達する前にモニタリングで問題の解決に向けて動く。
この仕組みがないと時限爆弾はいつかは爆発してしまいます。
佐村河内氏とその影武者だった新垣氏。
二人の間の限界点ははたしてどこだったのでしょうか・・・。
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