老舗の和菓子メーカーが倒産した要因
老舗の和菓子メーカーが倒産した要因
会社が経営危機に陥るのは経済環境などの外部要因に加えて、社内体制などの内部要因が重なった時です。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先週の土曜日、インターネットを見ていると
老舗の和菓子メーカー駿河屋が民事再生法の適用を申請
のニュースを見つけました。
株式会社駿河屋は私の出身である和歌山県の和菓子メーカー。
創業が室町時代中期(1461年)というから、550年以上の歴史を誇る老舗です。
私は子供の頃から駿河屋の酒まんじゅう(正式名は本ノ字饅頭)が大好物。
和歌山に帰った時はいつも楽しみにしていたので、このニュースは少なからずショックでした。
帝国データバンクの記事によれば、経営不振の原因としては、
「和菓子離れなどの影響から業績が低迷」
「消費悪化などから厳しい経営環境が続き」
「原材料費の高騰などが収益面を圧迫し」
といった文字が並んでいます。
しかし、これらはある意味、すべての和菓子屋さんに共通する課題です。
一方で、詳しい話は省略しますが、駿河屋は
増資を巡るトラブルで社長が逮捕されたり、上場が廃止された
という経緯があります。
会社が経営危機に陥るのは、経済環境などの外部要因に加えて、社内体制などの内部要因が重なった時です。
駿河屋の場合も
外部要因+内部要因→経営危機
の図式が当てはまるのではないかと思います。
そこで、今週は
会社を維持・発展させていくための内部要因
について考えてみたいと思います。
ところで、駿河屋は今のところ営業を継続する方針とのこと。
江戸時代、紀州徳川公が上洛のおり、その道中にてご賞味されたというお饅頭がこれからどうなるのか、ちょっと心配です。
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