定点観測の薦め
定点観測の薦め
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
小泉元首相の応援を受けて細川元首相が都知事選に立候補。
森元首相が東京五輪大会組織委員会会長へ就任。
最近何かと「元首相」が話題ですが、私が今年初めて読み終えた本は大平正芳元首相を描いた小説「茜色の空」です。
大平元首相に関しては「アーウー」とが時折混じる切れの悪い発言や四十日抗争と呼ばれる権力闘争など正直あまりいい印象は持っていませんでした。
けれども、小説を読むと、サブタイトルにもある哲人政治家とあるように、とても思慮深い人であったことがよく分かりました。
そして、「これはいい習慣かも」と私が思ったことの一つが
定点観測
です。
小説の中には、定点観測という言葉が何回も出てきます。
大平元首相の定点観測とは
・郷里に帰って、昔からの知人に腹蔵のない意見を聴くこと
・直接利害関係のない学者のような立場の人がどう考えているかを知ること
です。
元首相は大蔵官僚時代から折に触れてはこの定点観測を行い、自分の政策に活かしていました。
もちろん、小説なので、どこまでが事実で、どこからが創作なのかは分かりません。
しかし、私の知っている経営者の方も何らかの形で定点観測を続けておられます。
- 9ヵ月後の予想預金残高
を算出して、プロジェクト全体を管理しているシステム開発会社の経営者、
- マグロの1キロ当たりの仕入れ値
を毎月チェックしている飲食店経営者など定点観測している対象は皆さん異なります。
けれども、
常に同じ指標を観測することで、早め早めに次の一手を打っている
という点では皆さん共通しています。
2014年も始まって約半月。
もし、「特に定点観測はしていない」という経営者の方がおられましたら、
会社の経営のポイントとなる指標について定期的に観測する
ということをお薦めします。
ちなみに、私は毎週体重計で、体重と体脂肪率を定点観測しています。
体重はあまり変化しないのですが、体脂肪率は年々やや上昇傾向。
週末はしっかり運動したいと思います。
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