経営者の不断の努力が問われる
経営者の不断の努力が問われる
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
前回に続いて京都市バスの話。
龍安寺から繁華街に戻る乗ったバス、運転手さんは女性でした。
女性が運転する電車やタクシーには乗ったことがありますが、バスの女性運転手は初めて。
案内放送から聞こえてくる声はハキハキしていてとっても気持ちがいいものです。
そして、途中の停留所、車椅子に乗った方がバスを待っておられました。
すると、運転手さんは、「車椅子の方がご乗車されますので、スペースを空けて下さい」とアナウンスしたかと思いきやバスをいつもの停車位置より前で停め、脱兎のごとく運転席から飛び降りて車椅子に乗ったお客さんの乗車をサポート。
また、しばらくしてからその乗客が降りる停留所に来ると、「ちょっと停留所から離れて停車します」とアナウンスしてからバスを停め、お客さんが降りるのをさっさっと手伝っていました。
これらの一連の動作、テキパキとしていて見ているこちらが「カッコイイ!!!」と思わず言ってしまうほど。
市バス専用一日乗車券カードを買ってお金の面でもお得でしたが、とっても素敵な仕事ぶりを見ることができてさらにお得感が増した感じです。
さて、昨今、暴力団への融資や食材偽装等の問題で企業の不祥事が続いています。
中には、「部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下のせい」ばりに、問題の所在を現場に押しつけてこの場を乗り切ろうとする動きも見え隠れします。
しかし、問題が起きた場合には必ず会社内の構造のどこかに問題があるのは事実。
このため、一つ問題が発覚して調査を始めると、同じような問題が芋づる式に出てくることが少なくありません。
一方で、京都バスの運転手さん。
5回乗ったバスの中で他の運転手さんはごく普通でした。
すると、ハキハキ、キビキビとした運転手はたまたまその女性運転手さんの属人的なものだった可能性があります。
つまり、良いことは必ずしも社内で自然に広がるとは限らないのです。
経営者の責任が問われるのは
問題を掘り起し、長所を伸ばす不断の努力を続けているかどうか
にあるのかもしれません。
ところで、一昨日、一番最初に乗ったバスの運転手さん。
ボソボソとしゃべるので、何を言っているのかよく聞き取れませんでした。
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