事業計画で陥りやすい落し穴
事業計画で陥りやすい落し穴
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
1等前後賞合わせて3.9億円が当たるオータムジャンボ宝くじ。
先週末で販売が終了しましたが、あなたは購入されたでしょうか。
私は当たる気がしないので買っていません。
ところで、「宝くじで高額当選すると、その後良くないことが起きる」という話を聞きます。
多くは宝くじに当たっていない人のやっかみです。
しかし、実際には、今まで見たことのない大金が手に入ってついつい気が大きくなりという例もあるようです。
誰しも「3億円当たったらいいなぁ」とは漠然と思っています。
けれども、実際に3億円が当たったら、「1億円でマンションを購入し、5,000万円は株式投資に回し、子供の学費にあてると残りは・・・」というようにお金の使い道の計画を詳細に立てている人はまれです。
仮にマンション購入や株式投資までは決めているにしても、「どこのマンションを買うのか」「株はどの銘柄を買うのか」まで決めてから宝くじを買う人はほとんどおられないのではないでしょうか。
このため、「いい運用の話がありますよ」とうまい話にのってしまい、気がつくと、3億円がパーになるどころか、借金まで増えているというケースもあるようです。
実は、事業計画で陥りやすい落し穴でも同じようなことがあります。
お金が調達できた後ではお金の使い方が甘くなるのは誰しもあることです。
もちろん、お金を調達する前の段階でも
・研究開発に5,000万円
・運転資金に3,000万円
・人材採用に2,000万円
というような計画は立てます。
けれども、お金がない段階での計画はどうしても「できたらいいなぁ」という段階に留まってしまいます。
そして、事業計画の段階では「研究開発はA社と共同で行いB社に業務委託する」「専任の研究員が3名で、半年ほどかかるかかる予定」という詳細まで決まっていなくても、お金が調達できる場合があるのです。
また、実際に業務を進めていくと、「A社との交渉がまとまらない」「4人を新しく採用する予定がなかなか良い人材が見つからない」ということが起こります。
もちろん、事業計画はあくまで仮説なので、計画通りにはいかないことはよくあります。
しかし、
検証できる仮説になっているか
がポイント。
- 事業計画のどこが当初の仮説と違ったのか
- 仮説と現実のギャップをどうカバーしたのか
がきちんと検証できる事業計画でないと
1度資金調達に成功しても、2度目の資金調達は相当難しい
のです。
事業計画は使い続けてこそ真価を発揮します。
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