決断の根拠を明らかにする
決断の根拠を明らかにする
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
昨日の大河ドラマ「八重の桜」。
後の新撰組を配下において都の警備にあたる会津藩主松平容保。
家老の西郷頼母は、「最終的には人々の恨みをかい、会津藩の存続を危うくする」ので、京都守護職を辞めるよう進言します。
しかし、時の孝明天皇からも「会津藩を頼りにしている」という
お言葉をもらっている容保は「損な役割だからと言って辞めらない」ということで西郷の進言を受け入れず、彼に蟄居を命じます。
これはあくまでドラマですが、このような場面は実際の会社でもあります。
取引先から無理難題を押し付けられてはたして受注するかしないかを悩む時。
日頃お世話になっている取引先からの依頼だからと言って、会社としては安易に仕事を受ける訳にはいきません。
やはり、リスクはどこにあるのかをきちんと分析する必要があります。
その上で、最終的に決断するのは経営者の役目です。
その時のポイントは
何を優先して決断したかが社員にも分かること
です。
先の会津藩の例も単に「徳川将軍家の命令だから」「天皇陛下にも頼りにされているから」という理由ではなく、会津藩の「家訓15カ条」に従っています。
しかし、現実には多くの場合、決断の根拠がはっきりせず、「また社長の気まぐれかぁ~」と社員に思われています。
そんな事が続くと、あえて怒られるのを覚悟で、「社長、ちょっと考え直して下さい!」と苦言を呈する人はいなくなります。
すると、経営者の周りにはイエスマンばかりが残ってしまい、やがて、都合の悪い情報が入って来なくなり、経営者が判断を間違えるという状況になりかねません。
あなたの会社には
- リスクを洗い出す仕組みがあるか
- 最終的な決断の拠りどころとなる考え方があるか
- その考え方は社員にも浸透しているか
を定期的にチェックされることをお薦めします。
ところで、歴史の場合は我々は結論を知っているので、「あの時、西郷の進言に従っていれば・・・」とついつい思いがちです。
しかし、現在に生きている我々は明日の結果がどうなるかは分かりません。
今日の決断が正しいかどうかは誰にも分からないのです。
一方で、明日へ進んでいくためには日々決断しなければなりません。
経営者が決断できる仕組み作りを弊社ではお手伝いします。
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