助成金のデメリットとは?|キャッシュフロー経営実践講座

助成金のデメリットとは?|キャッシュフロー経営実践講座

助成金のデメリットとは?

助成金のデメリットとは?

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

助成金のデメリットとは?

国からもらえる助成金

認可されるまでは手続が必要ですが、返す必要がないお金なので、資金調達の手段としてよく使われます。


一方で、資金繰りの観点から見た場合、助成金のデメリットは

たいていの助成金はお金を使った後にしかもらえない

という点です。


つまり、研究開発で1,000万円必要だという時、

会社は別の方法で1,000万円を用意して研究開発する
 ↓
しばらくしてから助成金500万円がもらえる

という流れです。


この点、中小企業向けに新しく融資スキームが組めないかというテーマで、某メガバンクの人と打合せした時、私が提案したのは、

助成金の認可がおりた企業向けにつなぎ融資を検討できないか?

ということでした。


最初から1,000万円を自力でポンと準備できる企業は良いのですが、そこまでの資金余力がない場合、

せっかく助成金をもらえるメドが立ってもそれまでの間どうやって資金繰りを回すか

がポイントになります。

そこで、

助成金という返済原資が確保された企業に対して半年ぐらい助成金の金額を上限として融資する

ということをご提案したのです。


先方の反応は「なるほど悪くないねぇ」という感じだったのですが、ある銀行員の方から出てきたコメントは、「助成金を直接その会社が受取るのではなく信託口座のようなものへ振込めないか?」


つまり、仮に助成金がもらえると確定していても、その会社が助成金を借入金の返済に回さずに、別のことで使ってしまうリスクをどう回避するかという点を気にされたという訳です。


あなたはどのように思われたでしょうか。

銀行はこちらが思っている以上に保守的である

という点は、少しご理解いただけたのではないかと思います。


ある程度金額がまとまってくると、銀行も特別なスキームを組んで融資を実行する場合があります。

一方で、一般の中小企業向けには手間がかかるために、わざわざ特別なスキームを検討することはまれです。


このため、たとえ返済原資がある程度確定している場合でも、その返済原資が確実に借入金の返済に充当されることを会社側がきちんと説明して銀行に納得してもらうことが必要です。


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Tag: 助成金 返済原資 資金調達

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