IPOコンサルの指示を受け流す|キャッシュフロー経営実践講座

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IPOコンサルの指示を受け流す

IPOコンサルの指示を受け流す

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

IPOコンサルの指示を受け流す


私の最初の転職先は銀行の設立準備会社。

独立系でインターネット専業銀行を新しく作るという魅力に惹かれて12年ほど前に入社しました。

会社の最初の目標は銀行免許を取得して無事開業するということだったのですが、もう一つ、できるだけ早期に株式公開するという目標がありました。


当時は、まだ「設立後、最短1年で株式公開に成功!」というようなニュースが新聞紙上を賑わせていた時代。

「○○社の社員はストックオプションで3億円ぐらい儲かったらしい」というような噂が飛び交い、「自分たちも頑張れば一儲けできる」という下心もありました。


さて、私が入社した時は社員はまだ全員で18人の小所帯。

まさにこれからいろいろと社内体制を整備していこうという状況でした。

そんなある日、IPO(株式公開)コンサルなる人が来社し、「今度の取締役会では、この議案を決議して下さい!」といきなり言われました。

当時会社では株式公開の準備を進めるべく、あるコンサルティング会社と契約を結んでいたのです。


そのコンサルタントの方曰く、

「経理部と財務部は早急に分けて下さい」

「内部監査は最低半年に1回実施を」

「株式取扱規程にはこの項目が入っていますか?」

 ・・・・・

確かにおっしゃることはご説ごもっとも。

しかし、私の方は、「ちょっとやるべき順番が違うんじゃないの?」と思ってしまいました。


当時はまだ社員数も少なく、社内規程も必要最小限のものだけがとりあえず揃えているという状態。

私にしてみれば、まだアルファベットのA、B、Cしか知らない小学生に対して、塾の先生から「東大に入学したいのなら、明日までにこの長文を英訳しなさい!」といきなり言われているようなものでした。

これは、まさに、会社の目標が「順番」を狂わせた事例と言えます。


株式公開というような目標でなくても、

・今期は売上高で5億円を目指す

・社内の業務効率化のため、新しい社内システムを導入する

・近々税務調査が入りそうだ

といったような時、本来やるべき順番を無視してとりあえず対応するということはよくあります。


しかし、結果的に、付け刃的な対応はムダになることが多いのも事実です。

先のIPOコンサルから指示については上司とも相談の上、適当に受け流しました。

この点、私の場合は上司が聡明な方だったので、助かりました。


しかし、中には会社の現在の立ち位置や全体のバランスをよく考えずに、「なんで、俺の言うとおりにやらないんだ!」と怒り出す経営者もおられます。

部分的に見れば正しくても、会社全体から見ると明らかにやるべき「順番」が違う

というケース、意外と多いのではないでしょうか。


そこで、次回は、優先順位のつけ方についてお話ししたいと思います。


なお、入社後もらったストックオプションは3年後に途中退社したので、自ら作った規程に基づき全額放棄。

世の中、なかなか思うようにはいきません。


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Tag: IPO 優先順位 順番

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