経理と営業をつなぐ3つの軸
経理と営業をつなぐ3つの軸
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
前回、状況をつかむ際には、実績(過去~現在)と計画(現在~未来)がある、
計画という将来に向けた状況をつかむためには、会計・経理だけでなく、営業・マーケティング・リスクコントロールと融合することが必要である
というお話をしました。
私は、会計・経理に欠けている3つの切り口を加味することで、会計・経理と営業・マーケティング・リスクコントロールを一体化することができると考えています。
それは、・・・
1.価格
2.数量
3.時間
です。
今月の売上は500万円という数字を見た時、それが、5万円×100個なのか、100万円×5個なのかは、「試算表」を見ただけでは分かりません。
そして、単価5万円のものと単価100万円の商品を売るのでは、やるべき施策も違います。
また、この500万円が既に入金された売上であれば良いのですが、未回収の売掛金として残っている場合、
- 11月の入金なのか
- 年末までには振込されるのか
によって、資金繰りは大きく変わってきます。
そして、「決算書」には売掛金がいつ入金になるかが書かれていません。
一方で、
- この商品をいくらで売るか
- この商品の来月の販売目標は?
といったことは毎月の営業会議の議題の一つ。
また、取引先との条件交渉の中で、先方の支払条件、支払方法はきっちりと取り決めるべき最重要項目の一つです。
つまり、価格、数量、時間というのは、毎日の会社の業務の中で多くの社員が何らかの形で関与していること。
しかし、
- 日々の業務活動がきちんと経理や財務とつながっていない
- 逆に経理や財務の数字が次の行動につながる形でフィードバックされていない
というのは、多くの会社で見られることです。
逆に、日々の活動と経理や財務が上手く連携する仕組みができている会社では、将来の数字を見据えながら、先手、先手で必要な手を打っています。
もちろん、会社の業種、事業規模、社員数によってやり方はいろいろです。
しかし、中小企業であれば、共通するステップを踏んでいくことで、基礎的な土台を構築することは可能です。
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