資産の時価評価
資産の時価評価
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
買っては増え続ける書籍類。
とにもかくにも、自宅の本棚が一杯ですでに新しく買った本が置き場を失ったままとなっています。
先月来、休日を費やしては「まぁ、これはもう一度読まないなぁ」と思われる本を選別。
ようやく昨日ブックオフに持って行きました。
ブックオフには何回か行ったことがありますが、本を売りに行くのは初めてです。
ショッピングカートにパンパンパンに詰め込み、それでも入りきらないものを紙袋に入れて持ち込んだ本は53冊。
いやが上にも査定金額に期待が高まるというものです。
金額の査定まで20分ほどかかるとのことだったので、気になる金額はお楽しみとしてそのまま近所に散歩へ。
気持ちよく散歩を楽しんで戻って来たところへ差し出された1枚の紙。
そこに書かれていた買取り金額は・・・
310円!
1冊あたり6円にもなりません。
持込んだ本の中には古い本もありましたが、状態はどれも比較的良好。
しかも、文庫本はほとんどなく、単行本が中心です。
中には、1冊3,000円以上した本もあり、散歩の途中で、家内とは「まあ、今日のランチ代ぐらいはもらえるんじゃないの・・・」と話していたのですが、考えが甘かったようです。
会社でも資産の評価を行う場合、お金を出して資産を持っている会社側は、ついつい、
資産購入にかけた金額をベースに価値を算出する
傾向にあります。
私の本の事例で言えば、おそらく平均購入単価は1,000円以上。
かりに固めに見積もって平均購入単価を600円としても、53冊あるので、30,000円は投資しています。
しかし、それを今換金すると、約100分の1にまで価値が下がっている計算です。
古本屋さんの場合は、購入した本を再販して利益を上げるというビジネスモデルです。
このため、最終的な消費者が買っても良いと考える値段よりも低い価格でしか買い取ってくれません。
もちろん、自分で買い手を捜すという選択肢もあります。
しかし、その場合、手間と時間がかかり、かつ、必ずしも買い手が見つかるとは限りません。
最近はよく、資産の時価評価ということで、会社の持っている土地や建物について今の価値はいくらかを把握する動きが進んでいます。
しかし、それもあくまで計算上の数値。
仮に会社の持っている資産を今月末までに換金したいという場合には、
実際に資産を売って得られるお金は時価の数分の一になる
可能性も大です。
今は資産価値の変動が激しい時代。
お金を投資して獲得した資産も、資産価値=0円と考えるぐらいでちょうど良いのかもしれません。
ブックオフのお店を出てから家内とは目を合わせて苦笑い。
お昼にと買ったサンドイッチは合計1,039円。
昨日の収支は赤字でした(笑)。
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