数字を読む|キャッシュフロー経営実践講座

キャッシュフロー経営実践講座

数字を読む

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ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

空気よりも数字を読む

土曜日から読み始めた「デフレの正体」(角川書店)

日本政策投資銀行の藻谷浩介氏が書かれたベストセラー。

既に50万部を突破し、2011年新書大賞で第2位に選ばれています。


その本の中に出てくる一つの言葉が

「数字を読まない(SY)」


「空気を読まない(KY)」は時々耳にしますが、SYは初めて。

なかなか新鮮な響きがありました。


「デフレの正体」で取り上げているテーマは日本経済ですが、

会社経営においても、

「数字を読まない(SY)」

で済ませることはできません。


先日お会いしたある出版社の方。

私と同じく銀行の出身者なのですが、子供向け絵本の出版が中心の会社では、

「まわりは皆『ファンタジー』を語っている・・・」

とのこと。


つまり、
 
・その本は何部売れるのか

・どのくらい売れたら採算に合うか

と考えている人はごく少数派。


本の編集に携わっている多くの人たちは

・子供たちがいかに楽しんでくれるか

・皆に夢を与えてくれる話かどうか

が関心のマトらしいのです。


ただし、その会社の場合、

・伝統ある会社であり、一定のブランド力がある

・手元の資金が豊富であり、当面の資金繰りは心配ない

・少数派とはいえ、きちんと数字を読んでいる人がいる

という条件が備わっています。

このため、たとえ大半の社員がSYであっても会社の経営に支障がないという訳です。


しかし、発展途上の中小企業においては

SY社員が多いと業績を伸ばしていくいくことが難しい

のが現状です。


KY社員が多いのもそれはそれで問題ですが、
空気しか読まなくて、数字を一向に読まないのはもっと問題。


社内で打合せするときも、社長の顔色ばかり気にするのではなく、
キャッシュフロー経営を意識して

数字をきちんと読んだ上で冷静かつ客観的に議論する

習慣を身につけたいですね。


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