お金を借りに来た人が連れていかれた場所は・・・
お金を借りに来た人が連れていかれた場所は・・・
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
以前仕事でお世話になったAさん。
ある大手メーカーで技術部門のトップとして活躍され、退職後も
ご自身で始められたビジネスでも成功を収められました。
今は悠々自適の生活を送られていますが、ビジネスの一線から退かれた後も、
いろいろな人が仕事の相談に来るそうです。
その中でも、最近多いのはやはりお金に関する相談。
「ちょっと、100万円ほど貸してほしいのですが・・・」
といった相談が2、3ヵ月に1回はあるとのこと。
その時、Aさんの対応は決まっています。
「よし、分った!じゃあ行こうか・・・」
と相談に来た人と一緒に愛車のスカイラインに乗ってある場所に向かいます。
その場所とは・・・
消費者金融のお店!
そこで、Aさんは
「俺が立ち会ってやるから、すぐに申込みしな!」
すると、相談に来た人は
「そ、そんなつもりでは・・・」と大抵ビビッてしまいます。
すると、Aさんは
「お前、お金を『貸して』ほしいって言ったろう。」
相手の方は沈黙するしかありません。
最後にAさんは、
「お金を貸してほしいんじゃなくて、お金を『ほしい』んだろう。
日本語は正しく使わなくっちゃ。」
さすがAさん。面倒な案件の対応も慣れたものです。
会社経営においても、お金が足りずにどうしても借入しないといけない
ケースがあります。
運よくお金を借りることに成功しても、問題はその後です。
運転資金として商品の売上からお金を返せるメドが立っている場合は良いのですが、
中には返済資金が曖昧なまま、借入だけが先行するケースもあります。
私は資金繰り表は大きく分けて2種類あると考えています。
一つは
- お金を調達するための資金繰り表
であり、もう一つは、
- お金を返済するための資金繰り表
です。
会社にとって大切なのはもちろん後者の
- お金を返済するための資金繰り表
ですが、お金を返済できる資金繰りを実現するのは、
なかなか簡単なことではありません。
以前、ある会社で100%すべて上手くいった場合、ギリギリ返済できる
という計画で500万円を銀行から借入れに成功したところがありました。
しかし、借りた翌月から計画通りには事業が進まず、結果的に
半年後には銀行にリスケを申し込む事態に・・・。
まずはお金を借りる前に
- いつなら返せるのか
- その前提条件は何か
- 前提条件が狂った場合の代替案はあるか
をきちんと精査しておきましょう。
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